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剥離紙・剥離フィルム

剥離紙・剥離フィルムは、粘着製品の粘着剤面を保護するだけでなく、製品自体の品質・性能を大きく左右する部材です。
また、その表面特性を生かして、各種樹脂の製膜用などにも使用されています。
- カスタマイズ
- 豊富なデータ
- 一貫生産
- 幅広い用途
- 粘着剤保護
- 剥離力コントロール
- シリコーン系
- 非シリコーン系
製品の基本構成
剥離紙

剥離フィルム

紙を基材とする剥離紙と、フィルムを基材とする剥離フィルムとがあります。
それぞれの表面には剥離剤がコーティングされています。一般的に、剥離紙には“目止め層”という、剥離剤が基材に染み込まないようにするバリア層を設けます。
剥離剤の分類(シリコーン系・非シリコーン系)
剥離紙・剥離フィルムにコーティングする剥離剤は、シリコーン系と非シリコーン系に大別されます。
電子部品業界をはじめ、さまざまな業界で非シリコーン系の剥離剤のニーズが増えてきています。
シリコーン系
一般的な粘着製品などに使用される剥離剤。剥離紙・剥離フィルム業界での、永年の経験に基づいた、豊富な種類の処方をラインアップしています。
非シリコーン系
シリコーンが悪影響を与えやすい電子機器用途などで主に使用。また、シリコーン系粘着剤に対応したフッ素系剥離剤などもあります。リンテックでは、軽剥離から重剥離まで、今後も広がる非シリコーン系剥離剤のニーズに幅広くお応えします。
お客様のニーズに応じた、さまざまな剥離剤の設計が可能です。
剥離紙・剥離フィルムの種類と特性
剥離紙用原紙から、剥離紙・剥離フィルム、そして粘着製品まで一貫生産を行うリンテックでは、そのトータル技術を生かして、お客様が求める剥離性能を実現しています。ここでは、代表的な構成と特性をご紹介します。
代表的な剥離紙の構成と特性
表は横にスライドして御覧いただけます。
タイプ | 構成 | 特性 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
グラシンダイレクトタイプ |
|
耐熱性、光透過性 | ||||
樹脂ラミネート目止めタイプ |
|
防水性、表面特性コントロール(注1) | ||||
樹脂コート目止めタイプ |
|
耐熱性、寸法安定性 | ||||
非シリコーンタイプ |
|
シリコーン非移行、樹脂塗工性 | ||||
カール抑制タイプ |
|
カール抑制、表面特性コントロール(注1) |
- (注1)目止め層にPEを選択時、表面特性は、超ミラー、セミミラー、マットのラインアップからお選びいただけます。
- (注2)各タイプとも剥離紙への印刷可能。このほかにも、さまざまな組み合わせをご提案いたします。
紙基材の種類と特性
原紙製造から行っているリンテックでは、剥離紙の用途や要求性能に合った剥離紙用原紙を選定し、製品をご提案しています。
表は横にスライドして御覧いただけます。
種類 | 特性 |
---|---|
上質紙 |
|
グラシン紙 |
|
クラフト紙 |
|
代表的な剥離フィルムの種類と特性
表は横にスライドして御覧いただけます。
タイプ | 構成 | 特性 | |||
---|---|---|---|---|---|
シリコーンタイプ |
|
クリーン性 | |||
非シリコーンタイプ |
|
クリーン性、シリコーン非移行、樹脂塗工性 | |||
アンカーコートタイプ |
|
クリーン性、帯電防止、剥離剤の密着向上など |
(注)リンテックの剥離フィルムはクリーン環境下で製造されています。各タイプとも剥離フィルムへの印刷可能。このほかにも、さまざまな組み合わせをご提案いたします。
代表的なシリコーン系剥離剤の物性
表は横にスライドして御覧いただけます。
剥離処方名 | 剥離力(mN/50mm)(注1) | |
---|---|---|
剥離速度:0.3m/min | 剥離速度:30m/min | |
LT-H | 66 | 270 |
LT | 74 | 290 |
GS-H | 83 | 390 |
GS | 88 | 430 |
1030 | 87 | 400 |
1031 | 92 | 420 |
2070 | 108 | 480 |
1010 | 177 | 550 |
1031A | 188 | 660 |
2010 | 196 | 570 |
2090 | 265 | 690 |
- (注1)アクリル系2液粘着剤に対する剥離力(表面基材ピール、剥離角度180°)。剥離フィルムの上にアクリル系2液粘着剤を塗布し、100℃で2分間乾燥後、PET50μmを貼付。40℃で24時間(荷重: 40g/cm2)促進後の剥離力を測定。
- (注2)記載の数値は代表値であり、保証値ではありません。
剥離速度と剥離力
シール・ラベルなどの粘着剤面と貼り合わせた剥離紙・剥離フィルムを、剥がす際に生じる抵抗を剥離力と呼びます。
その大きさの単位はニュートンメートル(N/m)などで表され、通常、180°テープピールの条件下で0.3m/minの低速剥離から100m/minの高速剥離までの範囲で測定します。
一般的に剥離力は速度に依存するといわれ、剥がすスピードが高速になるにつれて大きくなる傾向にあります。しかし、リンテックでは速度依存性の小さい処方など、豊富な剥離処方の中から製品を提案することができます。
剥離力(180°テープピール)の測定

