社会性報告

従業員とともに(人権・雇用)

リンテックグループでは、全ての従業員が社是「至誠と創造」の下、共に働いています。全従業員が平等に働きがいを持てるよう、人種、信条、性別、国籍、宗教、年齢、出身、身体的障がい、先住民、移民、性的指向、性自認などによるあらゆる差別的取り扱いをせず、従業員一人ひとりの多様性(ダイバーシティ)を尊重しています。今後も、ダイバーシティを促進し、全従業員が互いを認め合いながら成長し続けることを目指していきます。

  • ダイバーシティ:立場や価値観などの異なる人同士が集団の中に存在すること。人や集団間に存在する多様な個性を尊重することで、適材適所での各能力の発揮や多様な視点での問題解決、独創的なアイデアの創出などを促進する。

人権と多様性(ダイバーシティ)の尊重

女性従業員の活躍推進

リンテックでは女性活躍推進法 第2期行動計画に基づき、女性従業員の活躍推進に取り組み、2022年4月から2026年3月31までの新たな目標として、女性活躍推進法第3期行動計画を策定し、多様性の確保および拡大を今後も行っていきます。

次世代育成支援対策推進

リンテックでは次世代育成支援対策推進法第4期に基づき、仕事と育児・介護などの両立支援制度の継続的な検証および周知を行いました。2022年4月から2026年3月31日までの新たな目標として、次世代育成支援対策推進法第5期行動計画を策定し、多様性の確保および拡大を今後も継続します。

人権尊重の労務管理と教育

リンテックグループでは、企業活動の根幹に「コンプライアンス」があると考えており、国内外の企業活動において「関連法規」ならびに「社会ルール」の遵守を徹底しています。これは従業員の採用や就労に関しても同様であり、不当な差別行為、児童労働、ハラスメントの禁止など、労働関連法規を遵守した労務管理を行っています。
リンテックでは、階層別研修プログラムに人権教育を取り入れています。新入社員に対して「国連グローバル・コンパクトとCSR」に関する研修や、新任監督職・新任管理職研修においてもセクシャルハラスメント・パワーハラスメント研修を実施しています。

障がい者雇用

リンテックは障がい者の雇用に努めています。

ジョブリターン制度・キャリアリターン制度

リンテックで導入している「ジョブリターン制度」は、出産や家族の介護、配偶者の転勤など、さまざまな家庭の事情により自己都合で退職した従業員を即戦力として再雇用する制度です。また、多様な働き方の新たな取り組みとして、転職・留学などの当社外でのキャリア形成を理由に自己都合で退職し、キャリアアップした元従業員を会社が即戦力として再雇用する「キャリアリターン制度」を2022年10月に導入しました。

高年齢者雇用

「高年齢者雇用安定法」が改正されたことに伴い、65歳から70歳まで再雇用を可能にするよう定年再雇用規程を改定しました。加えて、2023年度に65歳定年制も導入しました。長年培ってきた知識や技術を次世代につなげながら、さまざまな場で活躍しています。

社会貢献休業制度

2022年度に社会貢献(ボランティア)休業制度を導入しました。会社が認めた期間(最長1年間)にわたる災害復旧・海外支援への協力など、社会貢献を目的とする活動に参加するための休業制度です。

労使関係

リンテックでは、ユニオンショップ制(管理職以外の労働者が労働組合に全員加入する制度)の労働組合として「リンテックフォーレスト」が組織されています。会社とリンテックフォーレストが互いの立場を尊重しつつ新しい制度やさまざまな問題に対して協議し、協定を締結しています。また、安全にも労使一体で取り組んでおり、労災ゼロを目指して活発な活動を行っています。

ワークライフバランス

安心して仕事に取り組み、その能力を充分に発揮するには「ワークライフバランス」の実現が不可欠です。リンテックでは、多様な人材が生き生きと働ける職場環境づくりやキャリア形成に向けて、就業規則の改定や職場環境の改善など、多面的な取り組みを検討・実施しています。

リタイアメントプランニング研修・ライフプラン研修

リンテックでは、世代別に「リタイアメントプランニング研修」や「ライフプラン研修」を定期的に実施しています。これらの研修は、ライフイベントにおける支出など、今後充実した生活を送るために必要な資産形成について学び、健全な財産形成および仕事に専念できる環境の構築を目的としています。社会情勢の変化や個人の価値観が多様化する中において、ライフプランの重要性を周知するよう、今後も情報提供に努めていきます。

長時間労働対策

リンテックでは社員の体や心に過度の負担をかける深夜残業・長時間労働を防ぐため、人員の適正配置や業務量の平準化、上司による残業時間管理を行っています。そのための仕組みとして、職場ごとのノー残業デー、フレックス勤務制度、裁量労働制に加え、2019年度より勤務間インターバル制度、在宅勤務制度を導入しました。労働時間の把握については管理職、裁量労働者なども含んだ全従業員を対象としています。細かな労務管理ができるように、勤怠管理システムを導入し、日々の時間外勤務の申請をフォローしています。また「心の健康診断」を年1回受診することで、各自がストレスの状況を把握し、メンタルヘルスの自己管理に役立てています。

メンタルヘルス対策

リンテックグループでは、予防型EAP*システムを導入しています。年1回の「心の健康診断」により、各自がストレスの状況を把握し自己管理に役立てるとともに、組織ごとの分析結果は経営層に報告され改善を図ります。また、リンテックグループの社員とその家族のために、健康、メンタルヘルス、育児、介護、法律、家計などの悩みを専門家に相談できる、サポートホットラインを設置しています。
さらに、外部委託している当社グループの専用ライン「職場環境改善のためのハラスメント相談窓口」を設け、ハラスメントなどについて臨床心理士に電話相談できる体制を整えています。

予防型EAPシステムの概要

予防型EAPシステムの概要
  • 予防型EAP:Employee Assistance Program(従業員支援プログラム)の略称。既に不調を訴えている従業員への「対処」に加え、健康な従業員に対する「予防」にも重点を置き、従業員が働きやすい職場をつくることで生産性を上げようとする従業員プログラム。

集団予防接種

リンテックでは、自社の自発的な健康プログラムとして、インフルエンザの予防接種を推奨しています。産業医と連携して会社で就業時間中に接種できる機会を提供するなど、従業員が安心して働けるよう会社を挙げて予防接種を受けやすい環境を整備しています。 また、2021年から健康保険組合による社員および被扶養者のインフルエンザ予防接種費用の補助に加え、会社からも追加して費用補助を行っています。

乳がん検診対象者の拡大

リンテックでは、社員および家族が、より健康で充実した生活を過ごすためのサポートの一環として、健康保険組合による各種健康診断を実施しています。35歳以上の女性社員および被扶養者は、希望により乳がん検診を受診することが可能です。

  • 厚生労働省「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(令和3年10月1日一部改正)」では、40歳以上の女性が対象。

禁煙対策

リンテックでは、社員および家族の健康促進や仕事の効率アップを図ることを目的に、健康増進法の趣旨に基づき「健康促進手当」を導入しています。支給対象となる社員の条件は「全く喫煙をしない」または「禁煙を始めて60日以上経過」とし、手当を支給しています。