社会性報告

従業員とともに(安全防災)

リンテックグループでは、リンテック労働安全衛生方針を制定し、継続運用しており、方針にしたがって年間の安全衛生計画を策定しています。安全衛生計画では、重点実施項目ごとに目標や具体的な活動内容を設定しており、計画に沿った活動を実施しています。活動結果は、内部監査やマネジメントレビューで評価し、次年度の活動に役立てています。

労働安全

労働安全衛生方針

リンテックグループは2018年、「リンテック労働安全衛生方針」を制定するとともに本社や営業を除く国内事業所を対象とした「リンテック安全衛生マニュアル」を整備しました。
労働安全衛生マネジメントシステムを構築し、毎月安全衛生委員会・衛生委員会を開催しています。
また、リンテックの安全衛生活動をわかりやすく体系化した「安全衛生文化の創出に向けて」を作成しており、リンテック安全四原則をベースに、安全衛生活動の四本柱を推進し、リンテックの安全衛生文化を目指します。

年間安全衛生計画

リンテックグループでは、年度ごとに安全衛生活動の年間計画を策定しています。この安全衛生計画には経営層の方針が示され、方針を達成するため、安全パトロールやリスクアセスメント、安全教育などの重点実施項目を設定しています。重点実施項目については、さらに具体的な活動内容や目標を設定し、安全衛生活動に反映しています。活動結果と進捗状況については、毎月の安全衛生委員会で報告し、委員会のメンバー全員で改善について検討します。このようにPDCAを回しながら次の取り組みにつなげることで、安全衛生活動の継続的なレベルアップを図っています。

  • リスクアセスメント:リスクを評価し、安全基準を設定するもの。

年間安全衛生計画に含まれる項目

  • 安全衛生委員会の開催
  • パトロール計画
  • リスクアセスメント安全教育
  • 訓練計画
  • 点検計画
  • 作業環境測定
  • 健康診断
  • メンタルヘルス
  • 内部監査
  • マネジメントレビューなど
  • リンテックが所属している東京文具工業健康保険組合と協力して定期健診を実施し、結果の分析を行っています。各事業所にて、必要な人には再検診や保険指導をしています。

安全衛生委員会・衛生委員会

リンテックグループ国内外の工場・研究所では安全衛生委員会を、また本社、文京春日オフィス、大阪支店などの営業部門のある事業所では衛生委員会を毎月1回開催しています。各委員会には労働組合の代表者も出席し、各拠点長が最終の意思決定を行っています。
協議事項は法律で求められている項目を含め安全衛生全般にわたります。従業員の意見も必ず求めるようにしています。委員会で協議した結果を基に、各拠点長の責任と権限で最終決定をします。
各事業所で行う安全衛生委員会・衛生委員会では、従業員の意見を議事録に反映させ、従業員に情報を伝達しています。

疾病の発症率あるいはリスクが高い業務に従事している労働者

リンテックグループでは、事業の特性上、罹患のリスクが高い業務に従事する従業員もいるため、それを防ぐための体制を整えています。例えば有機溶剤を使用する職場では有機溶剤作業主任者を選任し、作業の指揮を行い、定期的に作業環境測定を実施、また従事する作業者には、通常の健康診断のほかに特殊健康診断を実施します。そのほかにも色々な特殊作業がありますので、作業に必要な法定資格者の確保や保護具の設置、特殊健康診断などを実施しています。

休業災害ゼロに向けて

作業に潜む労働災害のリスクは、災害発生の可能性や結果の重大性をリスクアセスメントで評価しています。

防災対策

防災・減災対策として、リンテックグループでは、国際規格のISO22301に基づいた全社BCMS活動を導入し、人命を最優先にしたリスクアセスメントを実施しています。

  • ISO22301:地震や火災、ITシステム障害や金融危機、取引先の倒産、あるいはパンデミックなど、災害や事故、事件などに備えて、さまざまな企業や組織が対策を立案し、効率的かつ効果的に対応するためのBCMSの国際規格。