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業績ハイライト
(百万円)
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連結 | 2023年3月期(実績) | |
---|---|---|
売上高 | 284,603 | 10.8% |
営業利益 | 13,796 | -36.1% |
経常利益 | 15,602 | -31.3% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,512 | -30.8% |
%は前期比
2023年3月期の業績概況
2023年3月期はロシアによるウクライナ侵攻、米中対立、欧米各国のインフレ抑制に向けた金利政策、サプライチェーンの混乱などを背景とした原燃料価格の高騰や物価上昇による購買意欲の低下などがあり、当社グループを取り巻く事業環境は急速に悪化しました。売上高は米国での買収効果や円安影響も加わって増収となりましたが、利益面では徹底したコスト削減や製品の価格改定に取り組んだものの、パルプをはじめとする原燃料価格の大幅な上昇をカバーするまでには至りませんでした。また、これまで業績をけん引してきた電子・光学関連製品の需要が急激に減少し、生産設備の稼働率低下に伴う操業損失が増加したことなどにより大幅な減益となりました。
2023年3月期のセグメント概況
- 売上高
- 1,733億24百万円(30.9%増)
- 営業利益
- 29億58百万円(115.4%増)
売上高 | 1,733 | 億24百万円 | (30.9%増) |
営業利益 | 29 | 億58百万円 | (115.4%増) |

印刷・情報材事業部門の売上高はシール・ラベル用粘着製品が、国内では食品や飲料キャンペーン用などの需要が低調だったものの、各種環境配慮製品の新規採用が進んだほか、物流や医薬関連の需要も堅調でした。海外では米国が買収効果で大きく伸長し、アセアン地域も堅調に推移しました。

産業工材事業部門の売上高は国内ではウインドーフィルムが堅調に推移したほか、装飾用フィルムの需要が増加しました。海外では米国、アセアン地域においてウインドーフィルムや自動車用粘着製品などが堅調に推移しました。

セグメント営業利益
セグメント営業利益は原燃料価格や物流コストが上昇したものの、米国子会社の損益が大幅に改善したこともあり、前期に比べ増加しました。
- 売上高
- 780億53百万円(14.6%減)
- 営業利益
- 124億63百万円(35.0%減)
売上高 | 780 | 億53百万円 | (14.6%減) |
営業利益 | 124 | 億63百万円 | (35.0%減) |

アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は半導体関連粘着テープや関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープが、秋口以降にスマートフォンやパソコン用などの需要減少の影響を大きく受けて低調に推移しました。

オプティカル材事業部門の売上高は車載用タッチパネル関連製品が伸長したものの、光学ディスプレイ関連粘着製品が大型テレビやスマートフォン用などの需要減少の影響を大きく受けて低調に推移しました。

セグメント営業利益
セグメント営業利益は単体での生産設備の操業度低下の影響を受けたことなどもあり、前期に比べ減少しました。
- 売上高
-
332億25百万円(0.6%増)
- 営業利益
-
△16億88百万円(-)
売上高 | 332 | 億25百万円 | (0.6%増) |
営業利益 | △16 | 億88百万円 | (-) |

洋紙事業部門の売上高は主力のカラー封筒用紙が前期並みとなったほか、ファストフード向けの耐油耐水紙や学童向けの色画用紙が堅調に推移しました。

加工材事業部門の売上高は炭素繊維複合材料用工程紙がスポーツ・レジャー用品向けで堅調に推移しましたが、電子材料用剥離紙や光学関連製品用剥離フィルムは、秋口以降に需要減少の影響を大きく受けて低調に推移しました。

セグメント営業利益
セグメント営業利益はパルプを中心とした原燃料価格上昇などの影響を大きく受け、営業損失となりました。
2024年3月期の業績予想
(百万円)
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連結 | 2024年3月期(予想) | |
---|---|---|
売上高 | 275,000 | -3.4% |
営業利益 | 9,000 | -34.8% |
経常利益 | 10,000 | -35.9% |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 5,500 | -52.2% |
%は前期比
2024年3月期につきましては、エレクトロニクス市場の低迷や原燃料価格の高止まりなどの影響を大きく受けると見ており、業績予想は増収減益としました。前期以上に厳しい年になると見ていますが、長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」の基本方針の下、重点テーマに掲げた諸施策に積極的に取り組み、業績改善に努めてまいります。