業績・財務データ

業績ハイライト

(百万円)

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連結 2024年3月期(実績)
売上高 276,321 -2.9%
営業利益 10,628 -23.0%
経常利益 11,537 -26.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 5,243 -54.5%

%は前期比

2024年3月期の業績概況

2024年3月期の世界経済は米国では良好な雇用環境の改善による旺盛な個人消費に支えられ堅調に推移しましたが、欧州ではインフレ抑制のための金融引き締めなどにより回復が遅れ、中国でも不動産市況の低迷などが個人消費に影を落とすなど景気低迷が続きました。また、国内でも円安などによる食料品や日用品の物価高騰を受け個人消費に伸びを欠くなど景気回復は極めて緩やかなものになりました。売上高は価格改定や円安効果に加え、第3四半期以降、半導体・電子部品関連製品やシール・ラベル用粘着製品を中心に受注は回復傾向にあったものの、上期の不振をカバーするまでには至らず減収となりました。利益面では販売数量の減少に加え、パルプをはじめとする原燃料価格の高止まりや受注減少による生産設備の稼働率低下を背景に減益となりました。

2024年3月期のセグメント概況

印刷材・産業工材関連(前期比)
売上高
1,68970百万円(2.5%減)
営業利益
△1115百万円(-)
売上高 1,689 70百万円 (2.5%減)
営業利益 △11 15百万円 (-)
印刷・情報材事業部門(前期比)
売上高 1,33175百万円(4.9%減)

印刷・情報材事業部門の売上高はシール・ラベル用粘着製品が、国内では物流や通販向けが堅調だったものの、食品関連を中心とした物価上昇の影響により需要が減少しました。加えて、アイキャッチラベルや飲料キャンペーン用なども低調に推移しました。海外では米国、中国において販売数量が大幅に減少しました。

産業工材事業部門(前期比)
売上高 35795百万円(7.4%増)

産業工材事業部門の売上高は国内では自動車用粘着製品や通販向け装置が堅調に推移しました。海外では米国やインドで建物・自動車用ウインドーフィルムや自動車用粘着製品が堅調に推移しました。

セグメント営業利益

セグメント営業利益は国内における主原材料価格の高止まりや物流コストの上昇に加え、米国での販売数量減少の影響などもあり、営業損失となりました。

電子・光学関連(前期比)
売上高
73892百万円(5.3%減)
営業利益
11661百万円(6.4%減)
売上高 738 92百万円 (5.3%減)
営業利益 116 61百万円 (6.4%減)
アドバンストマテリアルズ事業部門(前期比)
売上高 59978百万円(2.4%減)

アドバンストマテリアルズ事業部門の売上高は半導体関連粘着テープや関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープが、第3四半期以降、受注が回復しましたが、上期の不振をカバーするまでには至りませんでした。

オプティカル材事業部門(前期比)
売上高 13914百万円(16.2%減)

オプティカル材事業部門の売上高は光学ディスプレイ関連粘着製品が大型テレビ用やスマートフォン用などの需要減少に加え、競争が激化したこともあり、低調に推移しました。

セグメント営業利益

セグメント営業利益は受注減少による生産設備の稼働率低下に伴う操業損失もあり、前期に比べ減少しました。

洋紙・加工材関連(前期比)
売上高
33458百万円
(0.7%増)
営業利益
21百万円
(-)
売上高 334 58百万円 (0.7%増)
営業利益 21百万円 (-)
洋紙事業部門(前期比)
売上高 15329百万円(5.0%減)

洋紙事業部門の売上高は耐油耐水紙が堅調だったものの、主力のカラー封筒用紙や工業用特殊紙が低調に推移しました。

加工材事業部門(前期比)
売上高 18129百万円(6.1%増)

加工材事業部門の売上高は粘着製品用剥離紙が低調だったものの、電子材料用剥離紙は需要が大きく回復したことに加え、合成皮革用工程紙、炭素繊維複合材料用工程紙が堅調に推移しました。

セグメント営業利益

セグメント営業利益はパルプを中心とした原燃料価格の高止まりや物流コスト上昇などの影響を受けたものの、価格改定効果もあり、前期に比べ増加しました。

2025年3月期の業績予想

(百万円)

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連結 2025年3月期(予想)
売上高 310,000 12.2%
営業利益 24,000 125.8%
経常利益 24,300 110.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 17,000 224.2%

%は前期比