環境報告

気候変動の緩和と適応

事業活動を継続するうえで大きなリスクとなる気候変動などに適応するため、さまざまな環境活動に力を注いでいます。

製造における取り組み

省エネルギー法への対応状況

国内リンテックグループ全体のエネルギー使用量は、原油換算で年間1,500kl以上になります。そのため、「エネルギーの使用の合理化等に関する法律(略称:省エネルギー法)」に基づき、特定事業者の指定を受け、エネルギー原単位を年1%以上、電気需要平準化原単位1%以上改善することが求められています。また、リンテックの工場の多くが原油換算1,500klを超える特定事業所で、国内9工場で全体の95%以上を使用しています。このため各工場の取り組みが重要となり、2020年度は、生産設備の効率運転、ボイラーの効率運転、空調管理、照明のLED化推進などの省エネルギー活動に取り組みました。省エネルギーが進んだことで、一部の事業所では特定事業所の指定区分変更や指定解除の可能性が出てきました。

  • 国内リンテックグループ:リンテック(株)およびリンテック(株)の営業拠点、東京リンテック加工(株)、プリンテック(株)、リンテックサービス(株)、リンテックコマース(株)。

省エネルギー推進委員会

国内リンテックグループでは、省エネルギー法に対応するため、省エネルギー推進委員の管理下で各事業所のエネルギー使用データを毎月集計し、省エネルギー活動を推進しています。2020年度は、エネルギー原単位改善を目指し、全社的な省エネルギー対策を展開しました。各工場に原単位1%改善目標を達成するための施策・案を提出してもらい、進捗・実施結果をまとめています。そのほか、効果のある案件の横展開を実施しています。

  • 国内リンテックグループ:リンテック(株)およびリンテック(株)の営業拠点、東京リンテック加工(株)、プリンテック(株)、リンテックサービス(株)、リンテックコマース(株)。

エネルギー総使用量・CO2排出量

国内リンテックグループにおける2020年度のエネルギー総使用量(原油換算:省エネルギー法対象範囲)は、生産量の減少により前年度から1.3%減少しました。エネルギー原単位は0.7%改善し、0.309㎘ /tになりました。また、2020年度のCO2排出量は163千tとなり、2019年度の179千tよりも減少しました。2021年度は、低炭素排出の電力使用にも取り組み、2020年度原単位で、CO2排出量は1%、電力使用量は1%の改善を目指しています。

表は横にスライドして御覧いただけます。

グリーン電力購入分 34GWh
熱量換算値 342千GJ
グリーン電力により削減されたCO2 15.7千t
省CO2投資による削減効果
(投資効果評価のための実績値)
2,358tCO2
  • 省エネ法(排出事業者係数)基準で算出。
  • 省エネ法(温対法)基準で算出。

エネルギー総使用量(原油換算)

エネルギー総使用量(原油換算)
  • 燃料とは、ガソリン、軽油、灯油、A重油、LNG、LPG、都市ガスです。

CO2排出量

CO2排出量
  • ※1CO2排出量は、電力・燃料使用量におのおののCO2排出係数を乗じて算出しています。
  • ※21990年度のCO2排出係数は、地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第3条第1項で定める排出係数の2002年12月改正値を使用しています。2010年度以降のCO2排出係数は、同施行令で定める排出係数の2010年3月改正値を使用しています。また、購入電力の使用に関わる排出係数には、当該施設に電力を供給している電力会社の実排出係数を使用しています。
  • ※3上記排出量は、化石エネルギー起源の燃料によるCO2排出量です。

VOICE 私のネクストステージ

気候変動対策として、温室効果ガス削減、脱炭素化に向けた環境問題への取り組みが、非常に大事になってきています。2020年度はエネルギー使用量の削減および脱炭素化社会へ貢献するため、生産設備の効率運転、排熱回収、空調システムの改善などの省エネ活動に取り組んでいます。
また、CO2削減については、燃料転換、太陽光発電システムなどの再生エネルギーの導入を積極的に進め、2030年まで2013年度比で50%以上のCO2削減計画を策定し、目標達成に向けて関係部署と連携して取り組んでいます。
今後も気候変動・循環資源・自然共生の観点から、環境課題へ対応していきます。

刈谷 剛
環境安全部
刈谷 剛

太陽光発電

リンテックでは、太陽光発電システムを導入しています。2020年度の発電実績は、土居加工工場は1,102,611kWh、吾妻工場は484,200kWhでした。これは、両工場を合わせたCO2削減量換算で、年間約500t-CO2/年に該当します。また、本社でも10,699kWhの発電があり、自家消費によって電力のピークカットに対応しています。また熊谷工場、伊奈テクノロジーセンターにも自家消費型太陽光発電が設置され2021年度はさらに削減幅が大きくなります。

土居加工工場に設置された太陽光パネル(約10,000m2)
土居加工工場に設置された太陽光パネル
(約10,000m2
吾妻工場に設置された太陽光パネル(約5,000m2)
吾妻工場に設置された太陽光パネル
(約5,000m2

CO2排出量削減の取り組み/LNGへの燃料転換

リンテックは、CO2の排出量を削減するため、排出係数の少ない燃料への転換および自然エネルギーの導入を継続的に行っています。
2021年度は小松島工場の燃料転換工事を実施(A重油からLNG)。2021年2月に完成し稼働を開始しています。また、伊奈テクノロジーセンターでは、太陽光パネルを設置。当該工場における電力の約25%を賄う設備容量となっています。さらに蓄電池として電気自動車を導入しました。停電時の非常用電力としても対応できるようにしています。

小松島工場サテライト
小松島工場サテライト
伊奈テクノロジーセンター太陽光パネル
伊奈テクノロジーセンター太陽光パネル

コージェネレーションシステムの導入

リンテックでは、熱源より電力と熱を生産し供給するコージェネレーションシステムを導入しています。
熊谷工場と土居加工工場には、ガスエンジンコージェネレーションシステムを導入しており、液化天然ガスなどを燃料として、各種生産設備を稼働させるための電力を発電・供給しています。発電時に発生する排熱を利用し、排熱ボイラで蒸気を回収、さらに吸収式冷凍機で冷水を発生させ利用しています。
今後、他工場においてもコージェネレーションシステム導入を計画しています。

照明用電力の削減

リンテックグループは、継続して省エネルギー活動を推進しています。エネルギー使用量の見える化を推進し、空調管理や休日における待機電力の削減などに取り組んでいます。また、計画的に照明のLED化を進めており、2020 年度においても継続的に実施しました。

フロン漏えい防止に向けた取り組み

製造現場には、パッケージエアコンや空調用チラーなどのフロン冷媒を使用した業務用冷蔵・冷凍機や業務用空調が設置されています。リンテックグループでは、フロン排出抑制法に則り、機器リストを作成し、日々の簡易点検や定期点検を実施して、機器の使用時における漏えい防止を図っています。今後とも管理者の判断基準を遵守します。 また機器廃棄時には、適正な業者に引渡し、フロン冷媒が確実に回収されるようにしています。違反事例はありませんでした。