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コーポレートガバナンス
リンテックグループは法令遵守を徹底し、経営の透明性と企業倫理の意識を高め、迅速な意思決定および効率的な業務を執行していくことが、コーポレートガバナンスの基本であると考えています。その充実と強化を通じて、グループの企業価値および株主共同利益のさらなる向上を目指していきます。
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コーポレートガバナンス・コードへの対応
リンテックでは、コーポレートガバナンス・コード*の各原則を遵守し、取締役会実効性評価によるPDCAの実施、指名・報酬委員会設置などの取り組みを積み重ねてきました。
今後も引き続き、コーポレートガバナンス・コードを遵守・実施していくことはもとより、社会状況や当社の取り組み状況に照らし、不足と感じる事項は、社外取締役を含む経営層と議論を重ね、継続的な改善に取り組んでいきます。
- *コーポレートガバナンス・コード:コーポレートガバナンスの強化を図り、上場企業が守るべき行動規範の主要な原則を取りまとめたもの。
法務教育
リンテックでは、企業法務の理解促進に向け、取締役および執行役員を対象とした経営層向け法務研修を実施しています。
また、従業員に対しては、営業職を対象とした法務研修を継続的に実施しているほか、新任管理職や新任監督職を対象とした階層別集合研修の中に法務講座を取り入れるなど、日常の事業活動に潜む「法的リスク」への感度を向上させ、リスクの早期発見・対応が可能な風土づくりを目指しています。
社外取締役メッセージ
当社は粘着製品のリーディングカンパニーとして社会基盤を支える役割を担うことから、未来を見据えて環境への責任を意識し、イノベーションを通じたサステナビリティ実現に注力しています。具体的には「LSV 2030」を掲げ、2030年までにCO2排出量を2013年度比で75%以上削減、2050年にはカーボンニュートラル達成を目標とするなど、高い目標を設定し、サステナビリティ委員会を推進エンジンに、経営陣と各担当が率先して目標達成に努力しています。工場や研究所へ訪問するたびにそれぞれの現場で「LSV 2030」を意識した活動が行われており、ビジョンが組織の隅々に浸透していることを実感することができます。
サステナビリティ委員会は社外取締役を含めた全取締役が出席し、環境、社会、ガバナンスの各分野での活動報告とそれに基づき部署横断的な議論が行われています。毎回、参加者からの指摘事項に対して、翌開催回には深掘りした分析が示され、年間を通じて着実な進捗を感じる実践的な会議体です。脱炭素・資源循環の観点ではスコープ1、2排出削減だけでなく、スコープ3(原材料調達や製品使用後)まで踏み込む視点が提示されています。また、環境対応の研究開発については素材ごとに詳しい説明が行われ、持続可能な製品を提供し続けていくための投資の方向性を理解するうえでも大変有益です。
環境面以外にも企業倫理、社会貢献、働き方改革など、地域社会やステークホルダーに長期的に選ばれる企業であるための委員会活動も充実しています。またリスク管理委員会は中長期視点で事業活動を見据えたさまざまなリスクを認識、適切に対応することに加えて、今起きているグローバルリスクへの対応なども議論されています。SDGs委員会では循環型ビジネスへのシフトに向けての新たな機会として、スーパーフードの活用なども検討が進んでいます。
私は社外取締役として、消費財市場や生活者に起きていることから、誰に向けたどんな価値を提供するか、というマーケティング視点を中心に、外部の声をお伝えし、当社の経営に反映する架け橋的な役割を果たしたいと考えています。市場ニーズを先取りして社会課題を解決することで、より良い社会を築く、当社のビジョンにサステナビリティの考え方は欠かせないことから全社一丸となって取り組んでおり、これからもご期待いただきたいと思います。
2025年8月29日

奥島 晶子
経歴
1981年に日本アイ・ビー・エム株式会社入社。その後、外資系IT企業などでデータを活用したマーケティングやコンサルティング業務に携わる。2001年にジェイビートゥビー株式会社を設立し、代表取締役社長に就任(現任)。2020年より当社社外取締役。