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マテリアリティ(重要課題)とKPI
リンテックグループがサステナブルな社会の実現に貢献するために優先的に取り組む課題を「マテリアリティ」として特定し、その評価指標(KPI)*も定めて進捗を確認しています。
- *評価指標(KPI):Key Performance Indicator。目的に対する達成具合を定量的に計るために設定された組織の戦略に関わる重要な指標。
- ※株主・投資家情報ページ内に移動します。
「LSV 2030-Stage 2」
新中期経営計画経営「LSV 2030-Stage 2」策定に合わせ、マテリアリティ・KPIの見直しを行いました。今回のマテリアリティ見直しにあたっては、ダブルマテリアリティ*の考え方を用いて最終化を行っています。
また、脱炭素社会の実現に向けたCO2排出量削減においては、その取り組みを精力的に加速させたことで、2030年までに2013年度比で50%以上削減する目標を前倒しで達成することができました。このことから「Stage 2」では67%以上、「Stage 3」では75%以上へと目標を変更しました。
- *ダブルマテリアリティ:自社が社会・環境に与える影響およびサステナビリティ課題が財務に与える影響の二つの観点から評価したサステナビリティに関する重要課題。
リンテックのマテリアリティ
最終化されたマテリアリティは以下の通りです。
事業活動を通じて社会的課題の解決を図る
イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長の推進
環境・社会・お客様への責任を果たす
未来のための人材を守り、育てる
信頼されるリンテックであり続ける
マテリアリティの特定プロセス
マテリアリティの特定作業は、 ①サステナビリティ課題の抽出、インパクト調査 ②課題の整理、集約 ③重要度評価(自社が社会・環境に与える影響/サステナビリティ課題が財務に与える影響を評価) ④マテリアリティ特定・最終化のプロセスで行いました。
① サステナビリティ課題の抽出、インパクト調査
この作業では、異なる4つの分析(バリューチェーン分析・ステークホルダー分析・メガトレンド分析・経営/事業分析)、インパクトの調査を行うことで、多様な視点からなる209項目のサステナビリティ課題を抽出しました。
② 課題の整理、集約
独立した4つの視点から行った分析で抽出された課題には、重複するものや意味合いが近しいものも含まれました。そこで洗い出された209項目の課題を35項目に整理、集約しました。
表は横にスライドして御覧いただけます。
バリューチェーン分析 | セグメント別の原材料調達から、販売・使用、廃棄・リサイクルを含めたバリューチェーンごとの影響分析を実施することで、重要な課題を抽出 |
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ステークホルダー分析 | 「従業員」「お客様」「お取引先」「株主・投資家」「社会・経済」を対象とし、ステークホルダーの関心、課題、期待を考察、重要と考えられる課題を抽出 |
メガトレンド分析 | 「気候変動」「自然生態系の損失」「人口/年齢層構成」 「資源・エネルギー」「テクノロジー」などを対象とし、そのトレンドの変化、事業への影響を考察し、当社グループの社会的役割から課題を抽出 |
経営/事業分析 | 「社是・経営理念」「トップメッセージ」「行動規範」「各種方針」「LSV 2030」「決算説明会資料」などを対象とし、現在および将来に生じる課題を抽出 |
③重要度評価(自社が社会・環境に与える影響/サステナビリティ課題が財務に与える影響を評価)
最終的なマテリアリティの設定をするにあたり、集約された35項目のサステナビリティ課題に対して、自社が社会・環境に与える影響および課題が財務に与える影響の2つの観点から重要度の評価を行いました。
まず、自社が社会・環境に与える影響評価にあたっては、影響の規模、発生の可能性について検討を行うことでその影響度を測りました。さらに、サステナビリティ課題が財務に与える影響では、リスク(課題に対する対応を行わなかった場合の財務への影響)とビジネスチャンス(取り組んだ場合の収益への貢献)の2つの観点から評価を行うことでその影響の大きさを評価しました。
④マテリアリティ特定・最終化
自社が社会・環境に与える影響およびサステナビリティ課題が財務に与える影響評価のいずれかにおいて重要度が高いと評価されたサステナビリティ課題について、関連性の高いものを整理し、5つのマテリアリティとしてまとめることで、最終化を行いました。

KPI (評価指標)の設定
最終化されたマテリアリティに対し、設定した施策の進捗状況を測るための指標としてKPIの設定を行いました。KPIの設定においては、各部署での取り組みとの整合を図りながらマテリアリティに対する効果的な施策を検討の上設定しています。