環境報告

用水使用量の削減と排水対策

循環型社会の実現に向け、廃棄物削減に取り組むとともに、節水と回収水の再利用、排水基準の遵守、排水水質にも十分に注意を払っています。

用水使用量と排出量の削減

リンテックにおける2020年度の用水使用量は7,951千m3でした。このうち約88%を製紙部門がある熊谷工場と三島工場で使用しています。2020年度は原単位で51.04m3/tとなり、目標の対前年度1.0%削減は達成できませんでした。ロットが小さくなり生産量は減少しましたが、紙替えに伴う洗浄に使用する水は必要なので用水原単位が悪化しました。
2021年度は原単位比で対前年度1.0%削減を目指しています。目標の達成に向け、各工程における用水使用量と排水量の削減および漏水対策に継続して取り組んでいきます。
抄紙設備を有する工場では、水質汚濁防止法に加え、愛媛県赤之井川流域の三島工場は、瀬戸内海環境保全特別措置法(瀬戸内法)に対応し、また、埼玉県荒川流域の熊谷工場は、埼玉県生活環境保全条例などに対応し、それぞれ地域の排水基準を満たしています。

用水使用から排水までの工程

用水は水源別に集計しています。

表は横にスライドして御覧いただけます。

種別 2020年度(千m3)
用水合計 7,951
・水道水 531
・工業用水 3,660
・地下水 3,760
排水 6,163
  • 用水は、水道水、工業用水、地下水の合計です。

使用した基準、方法、前提条件

水道水、地下水、工業用水は測定数値

水道水、地下水、工業用水は測定数値

用水使用量(熊谷工場・三島工場)

用水使用量(熊谷工場・三島工場)

処理排水量(熊谷工場・三島工場)

処理排水量(熊谷工場・三島工場)
  • 熊谷工場と三島工場に設置されている排水処理設備の流量計合計値。

排水量削減

リンテックにおける2020年度の用水量は7,951千m3/年でした。その約88%が熊谷工場と三島工場の用水量となっています。漏水の低減、製紙工程における工程使用水の再利用などにより、用水使用量と排水量の削減に努めています。今後も継続して排水量の削減活動を継続していきます。

熊谷工場の排水処理設備
熊谷工場の排水処理設備

2020年度 排水水質(熊谷工場・三島工場)

熊谷工場

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項目 排水基準 実績
最大値 平均値
pH 7.6 7.10
濃度規制 SS 60(50)以下 33.90 22.26
BOD 20以下 23.00 10.45
COD - 55.00 24.21
総量規制 COD(t/日) 0.858以下 0.276 0.140
窒素(t/日) 0.4068以下 0.1430 0.3950
リン(t/日) 0.0418以下 0.0100 0.0094

三島工場

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項目 排水基準 実績
最大値 平均値
pH 6.0~7.6 6.75
濃度規制 SS 80(60)以下 29 4
COD 90(65)以下 84.5 24.6
総量規制 COD(t/日) 0.9431以下 0.4886 0.2385
窒素(t/日) 0.3961以下 0.1749 0.0351
リン(t/日) 0.0405以下 0.0014 0.0002

VOICE 私のネクストステージ

熊谷工場では特殊紙および剥離紙・剥離フィルムの生産を行っています。とりわけ紙を生産する抄紙機は、原料のパルプ*1を水へ分散した後に、脱水しシート化をして、乾燥工程を経て生産することから、水と深い関係にあります。そこで脱水工程で回収した水の再利用や、乾燥工程で使用した蒸気から副次的に発生するドレン*2を回収し再利用するシステムを導入しています。また、関係部署と連携し、機械装置で使用される冷却水の回収・再利用、工程洗浄水の適正管理などの取り組みを進めたことにより、2020年度の用水原単位実績は、2013年度比で11.5%の改善を達成しています。今後も関係部署と協力してさらなる節水を目指していきます。

  • *1パルプ:紙をつくるための原料で、木材から主に繊維を取り出したもの
  • *2ドレン:高圧蒸気が冷却されて熱水へと状態が変化したもの
洋紙製造部 抄紙課
熊谷工場
洋紙製造部 抄紙課
井上 英知