環境報告

環境マネジメント

「地球は一つ、大きな視野で快適環境に尽力しよう」をスローガンに、環境マネジメントシステムを構築・運用し、リスクと機会を踏まえて継続的改善を図り、多角的な取り組みを推進しています。

リンテックグループ品質・環境・事業継続方針

「リンテックグループ活動指針」にある「品質・環境・事業継続方針」にて「基本方針」を掲げています。具体的な活動を実践するために「品質方針」「環境方針」「事業継続方針」を定め、それぞれに「行動指針」を示しています。

環境分野におけるリンテック中期目標(2020年度~2022年度)と実績

2022年度のCO2排出量は、グリーン電力など再生可能エネルギーの採用により大幅に減少し、CO2排出原単位も改善しました。電力使用量としては減少していますが、製品生産時以外にも電力を使用するクリーンルームで生産される製品の落ち込みが大きかったため、電力原単位は若干増加しました。
用水使用量は、渇水により給水が制限され変則的な生産体制となりましたが、一層の節水を図り用水原単位を改善することができました。品種替え時の用水再利用を検討し、引き続き削減に取り組んでいきます。
廃棄物発生量は、歩留まり向上と分別の徹底による発生量の削減、また、廃棄物の有効活用を図り、最終処分率の改善を目指します。
2022年度は、「LSV 2030 - Stage 1」の2年目となり、最終年度に向け、事業活動を通じて社会的課題の解決に貢献することを基本姿勢として取り組んでいきます。

表は横にスライドして御覧いただけます。

項目 目標 2022年度実績
(前年度からの削減率)
CO2排出量 対前年度原単位で1%削減 18%改善 <目標達成>
電力使用量 対前年度原単位で1%削減 1.7%増加 <目標未達>
用水使用量 対前年度原単位で1%削減
(熊谷工場・三島工場の洋紙生産)
7.6%改善 <目標達成>
廃棄物発生量 対前年度発生量から0.1%削減 11%改善 <目標達成>

環境マネジメントシステム

リンテックグループは「品質・環境・事業継続方針」に基づき、地球環境保全に積極的に取り組んでいます。ISO14001のグローバル統合では2022年度は維持審査を受け、審査登録証Issue16(第16版)を入手。国内12登録事業所、海外10登録事業所で、情報共有を進めています。第三者検証では、電力使用量、用水使用量、CO₂排出量、廃棄物発生量および大気排出VOC*1量の検証を受け、修正すべき重要な事項はありませんでした。生物多様性の保全では、植樹活動や海岸などの清掃活動に継続して取り組んでいます。海洋プラスチックごみの削減に向けてCLOMA*2にも加盟し、一企業市民として環境配慮製品の提案と啓発にも取り組んでいます。

  • *1VOC:Volatile Organic Compoundsの略称。大気中で気体状となる有機化合物の総称。
  • *2CLOMA:Clean Ocean Material Allianceの略称。海洋プラスチックごみの削減に向けてプラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進し、官民連携でイノベーションを加速化するためのプラットフォーム。経済産業省が主導。

内部環境監査の実施

リンテックグループでは、環境マネジメントシステムを事業活動へ浸透させるため、サイト内部監査や相互監査を実施し、法令遵守やシステム運用に関し、PDCAのスパイラルアップを促進しています。
2022年度も新型コロナウイルス感染症の影響で、国内相互監査は行えませんでした。その代わりに、各事業所から四半期毎に詳細報告をもらい、目標達成に向けた進捗管理を行いました。
外部・内部審査の指摘事項は、内容の詳細(発生状況・背景・指摘事項の本質)を確認し、水平展開することで、活動のレベルアップを進めています。
海外サイトは訪問の代わりに、オンライン会議を多く開催し、コミュニケーションを強化しました。

環境コンプライアンス

リンテックグループでは、各国、各自治体の条例を含めた数多くの法令を遵守しています。各サイトでは環境管理部門が法令の改定状況のチェックや、サイト内の法令遵守状況をチェックしています。法令遵守の確認は、環境マネジメントシステムに取り込み、定期的に行うことで「確認もれ」「見落とし」を防止しています。