2023年06月23日

剥離紙の有効活用・リサイクル促進に向けラベル循環協会に参画

粘着素材および剥離紙・剥離フィルムメーカーであるリンテックは、関連企業と共に剥離紙の回収・リサイクルシステムの構築を目指して、一般社団法人ラベル循環協会「J-ECOL(ジェーコル):Japan Earth Conscious Labeling Association」の設立に参画。剥離紙の再生利用が広く認知され、ラベルが持続的に活用される社会を実現すべく、資源循環モデルの構築に向けて企業の枠を超えて取り組んでいくことにしました。

剥離紙の使用例

剥離紙の使用例

使用済み剥離紙のリサイクル促進へ

ラベル素材の粘着剤面を保護する台紙の役割を担う剥離紙は本来、製紙原料として利用でき得る資源ですが、製紙会社への納入ルートが確立しておらず、技術面・設備面の課題もあり、これまで有効利用されてきませんでした。国内で年間およそ11万トンの使用済み剥離紙が発生している中、その有効な活用を進めることは社会的使命と考えています。

「J-ECOL」は、この使用済み剥離紙の回収システムと再生処理技術の構築・確立を目的に、2022年5月から(株)サトー、王子タック(株)、大阪シーリング印刷(株)、そして当社の4社が中心となって「J-ECOL設立準備団体」として活動を続けてきましたが、この6月に一般社団法人として設立されました。使用済み剥離紙の再生資源化と普及促進、リサイクル技術確立の支援、リサイクル状況の可視化と情報発信といったことに取り組み、2025年には使用済み剥離紙が再生資源として広く認知されることを目標に据えています。

剥離紙の循環システムの構築については、ラベル業界だけではなく、各種商品のメーカーなどラベル利用者が幅広く資源循環の情報を共有し、サプライチェーン全体として取り組んでいくことが必要になってきます。剥離紙メーカーである当社としては、「J-ECOL」加盟企業と共に再生しやすい剥離紙の検討、剥離紙から取り出した再生パルプの利活用提案、将来的には、使用済み剥離紙を再び剥離紙に戻す水平リサイクルの検討にも注力していく考えです。

循環リサイクルモデル構想

循環リサイクルモデル構想

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