- 新聞広告 9月掲載
航空機の軽量化で燃費を向上させる
炭素繊維のシート加工に必要な紙
炭素繊維は髪の毛よりも細い繊維で、鉄と比較すると重さは4分の1でありながら、強度は10倍といわれています。軽さと強さを両立した部材として、航空機の胴体・主翼・尾翼などの主要部分に使われており、機体の軽量化による燃費効率向上のために不可欠な素材となっています。
当社の工程紙は、炭素繊維を成形品にする前にシート状に加工する工程で使用されます。樹脂を塗った2枚の工程紙の間に炭素繊維を並べて挟み、熱を加えることで半硬化させ、片方の工程紙だけを剥がしてからいったん巻き取られます。工程紙は炭素繊維を樹脂でシート状に固めるための「台紙」や、巻き取った際にくっつくのを防ぐ「合い紙」としての役割を果たすのです。その後、もう片方の工程紙も剥がして最終的な成形品がつくられるのですが、この工程紙にはきれいに剥がれるための剥離性はもちろん、耐熱性や表面平滑性、厚みの均一性などが求められます。炭素繊維は航空機の燃費効率を高め、二酸化炭素排出量の削減につながることから、環境に配慮した先端素材として注目されています。
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炭素繊維シートの製造工程
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炭素繊維シート
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事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献
リンテックグループは、持続的な成長を遂げていくために2030年のあるべき姿を長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030(略称:LSV
2030)」として掲げ、その実現に向けて3か年ごとの中期経営計画を推進しています。サステナビリティ(Sustainability)とは、持続可能性を意味する言葉です。この長期ビジョンには、SDGs*に掲げられている各種環境課題や社会的課題に向き合い、新製品・新技術の創出などの事業活動を通じてその解決に貢献していきたいという思いが込められています。
長期ビジョン「LSV 2030」の詳細はこちら *SDGs(エス・ディー・ジーズ):Sustainable Development
Goals(持続可能な開発目標)の略称。2015年に国連サミットで採択された、持続可能でより良い世界を目指す国際目標です。17の目標(ゴール)と169の指標(ターゲット)で構成されています。
