特集|| Welsurt × モリンガで価値を創造する モリンガで水を浄化する 28当社では、長期ビジョン「LSV 2030」の基本方針「サステナブルな社会の実現に貢献する」に基づく取り組みの一つとして、 モリンガという植物の栽培・活用を始めました。モリンガはワサビノキという熱帯・亜熱帯の樹木で、葉や花、種に含まれる豊富な成分を活用した食品や健康・美容関連の商品が一般的に販売されています。また、モリンガの木はその生長速度やCO2吸収量でも注目されており、国内外で栽培されています。さらに、モリンガの種子成分には水を浄化する作用があるとの調査結果もあります。当社としてこれらモリンガの秘めた可能性の裏付けを取りながら、社会課題の解決に貢献する価値の創造を目指しています。この取り組みはSDGs委員会から始まり、現在は事業開発室による用途開発・実証の活動と龍野工場による栽培を同時に進めています。本特集では、モリンガの栽培、加工、利用による価値の創造と提供に挑戦している従業員の姿を紹介します。の人たちと社会課題について話し合うことで理解・関心を深め、課題解決のアイデアをつくり提案しています。 「クリックケミストリー」では、飲料水不足が起きている発展途上地域の状況を知り、電力不要の水浄化システムを開発・販売することで課題解決に貢献したいと考えました。このアイデアを形にするため、モリンガの種子から抽出した成分で水中の異物・ゴミの凝集・沈殿を確認しました。さらに太陽光による水中の有機物分解と組み合わせることで水の浄化は見通せたものの「モリンガの種子が貴重で入手できない」「水不足の地域では購買力が低い」という壁にぶつかりました。打つ手がなくなっていた時に事業開発室や龍野工場のメンバーが加わり、当社としてモリンガを栽培する計画が動き出しました。 今後、突破力のあるメンバーと共に、直面する壁を一つひとつ乗り越えていきたいと考えています。 事業開発室では、Well‐being、Sustainable、Smartという言葉を盛り込んだ「Welsurt」ブランドを立ち上げました。誰もが豊かに、生き生きと暮らせるサステナブルな社会の実現を目指して、現在、情報通信、エレクトロニクス、エネルギー、医療、介護といった分野を中心に各種開発品を提案するなど、多岐にわたる環境・社会に関する課題解決に貢献していきたいという思いを込め活動しています。 SDGs委員会メンバーから水浄化のアイデアを聞き、モリンガの特性を調べていくうちに当社として栽培、加工、利用に携われば、新たな側面からWelsurtのコンセプトの実現につながることに気づきました。以降、社内外との連携を深めながら、龍野工場における栽培をサポートし、加工や利用の可能性を探求しています。 これからも大学やNPO、外部パートナー企業と一緒に調査研究や実証、用途開発を進め、サステナブルな社会に貢献する価値の創造に取り組んでいきます。「クリックケミストリー」メンバー(結成当初)のアイデア出しのようす SDGs委員会では、社内横断的なメンバー3〜6名でチームを編成し、それぞれ社内外SDGs委員会(チーム名 : クリックケミストリー)事業開発室~モリンガの秘めた可能性を考え、具現化する~環境に対するサステナビリティを促進する製品群環境に対するサステナビリティを促進する製品群小野部長(イノベーション推進部)/高山課長代理(事業開発室)/大越主任(調達部)森本主席調査役身体的、精神的、社会的に満たされた幸福な状態持続可能性の実現• Smart(スマート) エレクトロニクス技術やネットワークを駆使した社会革新• Well-being(ウェルビーイング) • Sustainable(サステナブル) Welsurt 紹介ページE N V I R O N M E N Tサステナブルな社会の実現に向けて
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