やプロセス、組織、企業文化などを変革し、競争優位性を確立すること。05 コーポレートガバナンスはガラス張り、透明であるべきです。M&A*によりリンテックグループの一員となった海外⼦会社も増えましたが、日本のやり方をそのまま強要するのではなく、相手をリスペクトしコミュニケーションをとりながら、早い段階で方針を擦り合わせるようにしています。 また、スピード感を持った透明性のある情報開示にも重きを置いています。特に株主・投資家の皆様に対しては、偏りのない情報開示を心掛けています。さらに、経営情報や取締役会での決議内容については、今後も可能な限りスピーディーに発信していくべきものと考えています。* M&A : Mergers and Acquisitionsの略語。合併と買収。 「LSV 2030-Stage 1」での成果を踏まえ「LSV 2030-Stage 2」を策定しました。全ての施策に優先順位をつけずに取り組むことが望ましいですが、本中計の中でもDX*が極めて重要なテーマであると考えています。前中計の2年目では、世界的なインフレ抑制のための金利上昇の影響や、電⼦・光学関連事業の需要が低迷するなど極めて厳しい結果となりました。しかし、どんなに厳しい事業環境にあっても「稼ぎ出す力」をつけなければサステナブルな企業にはなりえません。少⼦高齢化、人口減少による労働力不足が懸念される中で、当社としてもDXやロボティクス技術を活用して、マンパワーに依存する仕事のやり方を変えていくなど、世の中の変化に即応していく必要があると考えています。 当社グループは創業以来、お客様からのご愛顧、サプライヤーの支援、グループ全従業員の努力によって、その時代の社会課題を解決してきました。その歩みを止めることなく「サステナブルな社会の実現に貢献していくこと」こそがリンテックのあるべき姿だと考えています。* DX : Digital Transformationの略語。ビジネス環境の変化に対応するためにデータとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務の内容 まず私のミッションは、新中計「LSV 2030-Stage 2」を従業員に周知し理解してもらうことだと考えています。過去の従業員満足度調査では、会社の方針が伝わってこないとの声があり、これは私の責任だと痛感しました。そのため、社内報や社内のあらゆる会議、時には現場に赴き従業員の顔を見て、一人ひとりに届くよう言葉を選び、かみ砕いて説明するよう心掛けています。 また会社が持続的に成長していくために、開発に関わる部署以外でも社内の至るところから新製品・新事業創出に向けた提案が持ち上がってくる環境づくりを推進していきます。私自身、営業として多くのお客様の声や市場のニーズを活かしてきましたので、第一線にいる営業自らが手を挙げて新製品の開発に取り組むべきだと考えています。どのような立場にあろうとも、全ての従業員が手を挙げることのできる企業風土であるべきです。もちろん、新製品を生み出すだけでなく、マネジメントやビジネスモデルも同様です。それこそがリンテックの底力、イノベーションになると私は信じています。 多彩な従業員一人ひとりがイノベーションを起こすためにも、最強のサポーターとしてバックアップしていくことが私の⼤きな責任です。グローバル企業として社内・社外と適切かつ丁寧なコミュニケーションをスピード感を持ちながら真■に向き合うことビジョン実現に向けたリンテックおよび自分自身のミッションリンテックのあるべき姿を想像して進む社長は従業員の最強のサポーター
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