サステナビリティレポート2024
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① サステナビリティ課題の抽出、インパクト調査この作業では、異なる4つの分析(バリューチェーン分析・ステークホルダー分析・メガトレンド分析・経営/事業分析)、インパクトの調査を行うことで、多様な視点からなる209項目のサステナビリティ課題を抽出しました。② 課題の整理、集約独立した4つの視点から行った分析で抽出された課題には、重複するものや意味合いが近しいものも含まれました。そこで洗い出された209項目の課題を整理、集約し、35項目にまとめ上げることで、サステナビリティ課題を鮮明化することができました。バリューチェーン分析セグメント別の原材料調達から、販売・使用、廃棄・リサイクルを含めたバリューチェーンごとの影響分析をステークホルダー分析「従業員」「お客様」「お取引先」「株主・投資家」「社会・経済」を対象とし、ステークホルダーの関心、課題、期待を考察、重要と考えられる課題を抽出「気候変動」「自然生態系の損失」「人口/年齢層構成」「資源・エネルギー」「テクノロジー」などを対象とし、そのトレンドの変化、事業への影響を考察し、当社グループの社会的役割から課題を抽出「社是・経営理念」「トップメッセージ」「行動規範」「各種方針」「LSV 2030」「決算説明会資料」などを対象とし、現在および将来に生じる課題を抽出③ 重要度評価(自社が社会・環境に与える影響/サステナビリティ課題が財務に与える影響を評価)最終的なマテリアリティの設定をするにあたり、集約された35項目のサステナビリティ課題に対して、自社が社会・環境に与える影響および課題が財務に与える影響の2つの観点から重要度の評価を行いました。まず、自社が社会・環境に与える影響評価にあたっては、影響の規模、発生の可能性について検討を行うことでその影響度を測りました。さらに、サステナビリティ課題が財務に与える影響では、リスク(課題に対する対応を行わなかった場合の財務への影響)とビジネスチャンス(取り組んだ場合の収益への貢献)の2つの観点から評価を行うことでその影響の⼤きさを評価しました。④ マテリアリティ特定・最終化自社が社会・環境に与える影響およびサステナビリティ課題が財務に与える影響評価のいずれかにおいて重要度が高いと評価されたサステナビリティ課題について、関連性の高いものを整理し、5つのマテリアリティとしてまとめることで、最終化を行いました。主要ガイドライン/各種レポートからのサステナビリティに関する一般的な課題の参照マテリアリティの最終化メガトレンド分析経営/事業分析課題の抽出/インパクト調査実施することで、重要な課題を抽出バリューチェーン分析(調査)28項目ステークホルダー分析(調査)18項目メガトレンド分析(調査)(気候変動対応)16項目経営/事業分析(調査)147項目課題の整理、集約209項目35項目両者いずれかにおいて重要度が高いと評価されたものがマテリアリティ社会・環境に与える影響評価サステナビリティ課題が財務に与える影響評価課題の整理重要度評価15 マテリアリティの特定作業は、①サステナビリティ課題の抽出、インパクト調査 ②課題の整理、集約 ③重要度評価(自社が社会・環境に与える影響/サステナビリティ課題が財務に与える影響を評価) ④マテリアリティ特定・最終化 のプロセスで行いました。↓マテリアリティの特定プロセス

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