サステナビリティレポート2024
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14はじめに、マテリアリティとは、「企業(組織)における重要な社会課題やリスク、機会」を示す言葉であり、企業がどのようなことを重要な項目として捉えているかを示すものです。リンテックグループにおいても、サステナブルな社会の実現に貢献するために優先的に取り組む課題を「マテリアリティ」として特定し、そのKPI*を定め、設定した施策の進捗状況の確認を行っています。当社グループを取り巻く外部環境は⼤きく変化していることから、新中期経営計画「LSV 2030–Stage 2」の策定に合わせて、マテリアリティおよびそれに関わるKPIの見直しを行いました。* KPI : Key Performance Indicatorの略称。目的に対する達成具合を定量的に計るために設定された組織の戦略に関わる重要な指標。 世界ではIFRS*サステナビリティ開示基準、ヨーロピアンサステナビリティ報告基準が相次いで発表されるなど、企業に求められるサステナビリティへの取り組みやその開示、さらにそれらの根幹となるマテリアリティの考え方も⼤きく変わりつつあります。 従来のマテリアリティ特定では、社会・環境が企業の財務に与える影響が⼤きいサステナビリティ課題を特定する「シングルマテリアリティ」が主流とされていましたが、昨今では、企業の財務面への影響に加え、企業が社会や環境に与える影響も加味した「ダブルマテリアリティ」の設定、開示が求められてきています。 このことから、今回のマテリアリティ見直しにあたっては「ダブルマテリアリティ」の考え方を用いています。* IFRS : International Financial Reporting Standardsの略称。国際財務報告基準。マテリアリティの見直し特集マテリアリティ・KPIの見直し

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