取締役(社外)⼤澤 加奈⼦経歴1998年に弁護士登録、梶谷綜合法律事務所入所。2005年に米国ニューヨーク州弁護士資格取得。2015年より当社社外取締役監査等委員。サステナビリティ委員会および指名・報酬委員会の委員。11 当社のサステナビリティにかかる取り組みの特徴は、「LSV 2030」として2021年度から2029年度という長期ビジョンを掲げ、ESGが会社経営の根幹であることを明示し、経営トップがこれを発信し続けるところにあると考えます。3年ごとの中期経営計画を策定し、その中でサステナビリティについても立案する会社は多くあります。当社の場合、そのような中期的な視点だけにとどまらず、10年後の当社のありたい姿を掲げ、その“ありたい姿”に対して3年ごとに会社の持続的成長と会社の社会的な役割につき、両者のバランスをとって経営するということを明示した点が特徴的です。「LSV 2030」で長期的、中期経営計画の各Stageで中期的な会社の方向性を示しており、外部に向けた分かりやすいメッセージではないかと考えます。 加えて、サステナビリティ委員会に社外役員が参加している点も特徴的です。「環境」「社会」「ガバナンス」の三つの切り口のうち、まず「環境」についてはその進捗度合いと社内における問題意識に対して外部目線の意見が入ることになります。次に「社会」「ガバナンス」については客観的数字として評価しづらい項目が並びますが、さまざまなバックグラウンドを持つ社外役員から多様な提案・意見を得ることが期待できると考えます。 私は弁護士として、各企業が有するさまざまな法的課題に取り組んでいますが、最近はサステナビリティにかかる企業の各種施策について外部弁護士としてコメントする機会もいただくようになりました。加えて、私は他社の社外役員としても活動していますので、企業側の立場から同様の検討をする機会も増加しています。「サステナビリティ経営」は目標立案⇒その実行⇒目標と実行のギャップ分析⇒ギャップ分析を踏まえた目標の修正(必要であれば)というサイクルを安定的かつ長期的に持続する必要があります。特に「LSV 2030-Stage 2」においては、「実行」とその「分析」が⼤きな部分を占めるように思います。外部弁護士としての知見および他社での社外役員の経験を活かして、このサイクルが円滑に進むよう意見を述べていきたいと考えます。社外取締役メッセージMessage
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