サステナビリティレポート2023
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*1 REACH規則 : EUの化学物質規制で、化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規制の略称。EU諸国へ化学物質を年間1t以上輸出する場合に登録が必要。また、製品中に認可対象候補物質に該当する化学物質を0.1%以上含有する場合は届け出が必要。*2 chemSHERPA : 経済産業省が推奨する製品含有化学物質の情報伝達共通スキーム。製品に含有される化学物質を川上から川下までサプライチェーン全体で適正に管理し、拡大する規制に継続的に対応するための仕組み。*3 BCP : Business Continuity Plan(事業継続計画)の略称。企業が事故や災害などの緊急事態に遭遇した場合、損害を最小限にとどめつつ、事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために事前に策定された行動計画。*4 紛争鉱物 : 米国金融規制改革法において規定された紛争鉱物に由来する金属は、3TG(タンタル、錫、タングステン、金)。当社ではそれらに加え、現在法律で規定されていない鉱物であるコバルト、マイカも対象としている。リンテックグループでは、全てのお取引先を「相互発展を目指すパートナー」と考えて、信頼関係の構築に努めています。お取引先の選定に当たっては、自由な競争原理に基づき適正に評価し、公正・透明な取引を行い関連法規・社会規範を厳守した調達活動を行っています。より詳しい情報はサステナビリティサイトへリンテック お取引先との協働検索■ アンケート項目(概要)経営マネジメント・労務サービスBCP海外対応●財務状況●法対応・企業倫理●労働(人権尊重、労働時間、賃金など)●BCP*3●SDGsの取り組み●情報セキュリティー●コスト●納期●調査依頼(環境、材料探索、BCPなど)●情報提供(製品情報、技術情報、業界情報など)●災害時状況確認(生産拠点、製品、ロジスティックスなど)●海外業界情報提供、海外法規対応26リンテックグループの考えグリーン調達 リンテックグループでは、環境負荷低減を目指して、原材料、部品、副資材の化学物質管理を徹底しています。新たな材料を調達する際はもちろん、継続的に調達している材料についても、新たな規制への対応として製品含有化学物質を調査しています。 2022年度はREACH規則*1第28次含有調査、chemSHERPA*2 2.06含有調査を実施しました。 これからも、お取引先と共に環境保全活動の推進および化学物質管理の徹底に取り組んでいきます。CSR調達 リンテックでは、CSRの精神に基づいて「リンテック原材料調達基本方針」「リンテックグリーン調達方針」「リンテック木材パルプ調達方針」を定め、これらの方針に沿った調達活動を実施しています。 お取引先には、さまざまな機会を通じて、人権尊重、労働・安全衛生、情報セキュリティー、企業倫理など、多面的な観点からCSRの徹底をお願いしています。 また、お取引先のCSRの取り組み状況(法令遵守、児童労働の禁止、安全・健康など)をお取引先アンケートの中で確認し、必要な場合には改善を求めています。 これからも、調達活動の改善とお取引先との連携強化に努めていきます。責任ある鉱物調達 リンテックでは、採掘された鉱物が武装勢力の資金源となる紛争鉱物*4などの鉱物について、重大な社会問題であると認識し、使用する原材料について、武装勢力が関わる鉱山から採掘された金属が含まれていないか、厳格に調査しています。今後も武装勢力の資金源とはならないサプライチェーンであることを確認し、武装勢力の資金源となる紛争鉱物を不使用とする責任のある鉱物調達を行っていきます。■■■■■■■■

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