WAVE97
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9■研究員の自由な発想を尊重■企業間のコラボレーション活動を強化外部との共創によるオープンイノベーションにも乗り出しています。インキュベーションセンター「アーチARCH」への参画はその一例です。同センターは新規事業の創出をミッションとした施設で、同じ目的を持つ幅広い業種の企業が会員として参加しています。当社は会員企業とのコミュニケーションを通じて共創テーマの発案を試みており、当社が蓄積してきた技術・製品が全く新しい用途や分野における課題解決の糸口になることが分かりました。得られたアイデアは研究所や各事業部門に連携することで、知の共有と事業化への確度を高めています。現代は不確実性の時代と呼ばれ、社会・顧客が求めるニーズも多様化新製品・新事業の創出へ、キーワードは当社が業界のトップランナーであり続けるためには、新技術・新事業の創出に絶え間なく取り組む必要があります。研究所でその中心的役割を担う組織が、イノベーション推進部です。同部署は研究開発活動の最適化や新事業創出のための仕組みづくりを主導しており、その一つに「RIC」があります。R&D Innovation Challengeの頭文字である「RIC」は、新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、社会的・企業的に大きな変化をもたらすことを目指す研究所独自の取り組みです。研究員が自身の自由な発想に基づく新製品開発や研究開発効率向上などのテーマを設定し、業務時間の30%を上限に、イノベーション活動に挑戦できます。2022年に始まった取り組みですが、国際学会で受賞を果たす技術が生まれたり、生産性向上に役立つシステムが開発・実装されたりするなど、イノベーションへの機運が確実に高まっています。する中、企業間の共創活動は重要性を増しています。当社は従来から連携してきた大学や研究機関に加え、企業間のコラボレーションも強化することで、多角的視点で新製品・新事業の創出を目指していきます。“イノベーション”

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