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生産本部 伊奈テクノロジーセンター所長 おのでら 小野寺 くにゆき邦之7伊奈テクノロジーセンター 各種装置の設計・開発から生産までを手がける製造拠点です。不二紙工(株)の自動包装機製造部門を原点とし、1983年に埼玉県のわらび蕨市から現在の所在地である同県の伊奈町に移転。2000年に現拠点名に改称しました。約240人のスタッフが在籍し、新機種の開発および生産能力の向上などに日々努めています。当社の装置開発における最大の強みは、各種テープやラベル素材の特性を知り尽くしたうえで装置開発ができること。そして国内外に常駐している技術スタッフがお客様の元に足を運び、ご要望や課題をうかがって個別に仕様を最適化した装置を提供できることにあります。コロナ禍を契機とした市場の変化を受け、当社の各種装置の売り上げは好調に推移していますが、その一方では部品の調達難に加え、半導体市場において一時的な在庫調整局面を迎えるなど、市場環境は不透明な状況が続いています。しかし、中長期的には装置需要は底堅いと見ており、今後のさらなる需要拡大を見据えた生産能力の増強が必須になってきます。私は装置に搭載されるソフトウエアの開発業務に長く携わっていたこともあり、2020年7月に生産管理システムの刷新プロジェクトを立ち上げ、より効率的な生産や部品調達につながるシステムの構築を推進しています。また、技術スタッフの育成強化や増員にも尽力し、特に大きな成長が期待される半導体関連装置においては、2030年までに生産能力を現在の1.5倍以上に高めていく方針です。さらに既存事業の新製品のほか、新規事業に向けた装置開発にも注力していきたいと考えています。INTERVIEW装置需要の動向や今後の開発戦略などについて聞きました。

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