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ので 野出 かずよし和義リンテック・USAホールディング社社長凍っている対象物にもしっかりと貼付可能7INTERVIEW 米国経済は日本同様にコロナ禍による行動制限で一時的に低迷しましたが、昨年から回復基調となり、ラベル関連市場の需要も順調に推移しています。そのような中で、最新鋭の量産設備を持つ旧デュラマーク社やマックタック・アメリカ社とは異なる分野で強みを発揮するスピネカー社をグループに迎えられたことは、今後の事業拡大に向けて非常に大きな意味があります。マックタック・アメリカ社は2016年の買収以降、営業赤字が続いていますが、これは2026年度まで買収に伴うのれん償却負担があるためで、実質的には安定した事業採算性を持っています。足元の状況は原燃料価格の高騰などで厳しい経営環境ではありますが、今般2社がグループに加わった効果は確実に出てきており、生産設備の最適化や生産性の向上を図ることで収益性を高め、早期にのれん償却後での営業黒字化を目指していきます。ホットメルト粘着剤を使用したシール・ラベル用粘着製品 ホットメルト粘着剤は熱で溶かして塗工する粘着剤で、塗工時に有機溶剤で希釈する必要がないため、溶剤を使う粘着剤と比べて環境負荷が小さいのが特徴です。マックタック・アメリカ社のホットメルト製品の中では、低温環境でも優れた粘着力を発揮し、マイナス20℃でも貼付できる「チル エーティー CHILL AT」シリーズが多くの顧客から好評を得ており、冷凍保存される商品などの表示ラベルとして国内外で拡販を図っています。米国の地域統括会社であるリンテック・USAホールディング社のトップに、今後の北米におけるラベル関連事業の展望などについて聞きました。

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