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ペットボトルからつくられた再生PET樹脂を表面基材の原料に使用した粘着フィルムの用途例事業統括本部 印刷・情報材事業部門 市場開発室長山 やまもと 本貴たかし司●スピネカー社の概要社名: Spinnaker Pressure Sensitive Products LLC所在地: 米国 オハイオ州事業内容: シール・ラベル用粘着紙・粘着フィルムなどの製造・販売資本金: 2,000万USドル立: 2022年2月1日設7インタビューシール・ラベル用粘着製品のマーケティングを担う印刷・情報材事業部門の市場開発室長に、当社の環境配慮製品に対する市場の反応などについて聞きました。多様な環境ニーズを捉え、新市場を開拓 当室では一般消費者向け商品のメーカーからニーズを収集して製品提案を行っているほか、これまでシールやラベルが使われてこなかった分野の開拓にも積極的に取り組んでいます。環境配慮製品のニーズは年々高まっており、再生PET樹脂を利用した粘着フィルムなどもかなり市場に浸透してきたと感じています。また、昨年12月に出展した国内最大級の環境関連展示会では、容器回収後の洗浄工程で簡単かつきれいに剝がせるラベル素材が容器の循環利用の観点から好評でした。今後も多様な環境ニーズを捉え、製品の品質や機能性をさらに向上させて新たな価値を創造することで、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。関連情報 米国に新会社を設立 この2月に米国粘着製品メーカーの事業を約46億円で譲り受け、新たにスピネカー社を設立しました。同社は環境負荷の少ない無溶剤の粘着 塗工方式で、粘着シートや多品種・少量生産に対応したロールラベル用粘着製品を製造しており、当社の米国子会社で一般ラベル用粘着製品を大量生産するマックタック・アメリカ社の傘下に入ります。当社グループでは市場の異なる両社の強みを生かすことで、北米市場でのシェア拡大と収益性の向上を図っていきます。

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