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■ シール・ラベル用粘着製品の製造工程特殊紙製造技術を生かした耐水紙の採用によって脱プラを実現洗瓶工程でラベルが簡単に剝がせ、飲料瓶の再使用を促進②剝離剤  塗工①剝離紙用原紙・ベースフィルム粘着剤塗工⑥粘着剤  塗工⑤剝離紙・剝離フィルム③加熱・乾燥④剝離紙・剝離フィルム 繰り出しドライヤー(乾燥)⑦加熱・乾燥繰り出し 粘着紙・粘着フィルムロール加工シート加工巻き取り⑨表面基材   貼り合わせ巻き取り⑧表面基材 繰り出し出荷乾燥スペシャルレポート無溶剤化への取り組み環境配慮製品のラインアップを拡充 シール・ラベル用粘着製品は、まず紙やフィルムに剝離剤を塗工して剝離紙や剝離フィルムをつくり、その上に粘着剤を塗工してから表面基材を貼り合わせます。通常の剝離剤や粘着剤は石油由来の有機溶剤で希釈してから塗工し、加熱・乾燥させますが、揮発した溶剤を燃焼処理する際にCO2 が排出されます。そのため当社では、水で希釈するエマルション型の剝離剤・粘着剤や、海外で多く使われている熱で溶かして塗工するホットメルト型粘着剤などの採用により、無溶剤化を推進しています。 CO2排出量の削減や海洋汚染防止の観点から、石油由来の プラスチックやフィルムの使用をやめたり、減らしたりする「脱 プラ」「減プラ」の動きが世界中で広がっています。当社では耐水性が必要な商品の表示ラベルとして使用される粘着フィルムの代わりに、水にぬれても破れにくい耐水紙を表面基材に採用したシール・ラベル用粘着紙を開発。また、バイオマス原料を配合した粘着剤の開発・採用拡大やフィルム基材の薄型化などにより、脱プラ・減プラを推進しています。 そのほか、使用済みペットボトルをリサイクルしてつくられる再生PET樹脂を利用した粘着フィルムや、商品の容器を回収 した後に弱アルカリ温水で洗浄するとラベルがきれいに剝がせ、容器の再使用を促進するラベル素材など、さまざまな環境配慮製品をラインアップしています。6

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