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電気自動車約10,000個高機能スマホ約1,000個ノートパソコン薄型テレビ約1,000個5約800個セラミックスシート加熱乾燥内部電極内部電極印刷型抜き・剝離4,5003,0001,5002017201520182016世界の半導体市場予測億米ドル6,00002019出所:WSTS(世界半導体市場統計)20202021(予想)2022年(予想)半導体チップとは? 電気を通しやすい物質(導体)と通さない物質(絶縁体)の中間的な性質を持つシリコンを薄い円盤状にしたウェハの表面に電子回路を形成し、個々のチップに切り出したもので、電子機器の頭脳として情報を処理したり、記憶したりする役割を担います。コロナ禍によるテレワークの普及・拡大などに伴って、パソコンをはじめとする電子機器の需要が急増したことから、現在、半導体が世界的に供給不足となっています。今後もさまざまなモノがインターネットとつながる「IアイオーティーoT」や高速通信規格「5ファイブジーG」の普及、さらには自動車の電装化の進展などに積層セラミックコンデンサとは? 電気を蓄えたり電流を整えたりする機能などを持つ1mm角にも満たない大きさの電子部品で、小さいものだと0.25mm以下のものもあります。その内部は電極を印刷した誘電体(セラミック)シートを積層した構造になっており、限られた容積の中で蓄えられる電気の量を増やすために、厚さが千分の1mm以下という極めて薄いシートが数百から千層近く積み重ねられています。電子機器などの高機能・大容量化に伴い、コンデンサの搭載数は年々増加。機器の小型化によってコンデンサ自体の小型化も進んでおり、その製造工程で使われる部材にも高い品質や性能が求められています。よって一層の需要拡大が予想されており、世界の半導体メーカーが生産能力の増強に向けた投資を加速させています。積層セラミックコンデンサの構造積層セラミックコンデンサの搭載数

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