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「LSV 2030-Stage 1」では、どのようなことに取り組んでいくのでしょうか。Qまず、サステナビリティへの活動を強化するため、既存のCSR(企業の社会的責任)推進体制を再編したほか、この6月の定時株主総会での決議を受けて、取締役会の独立社外取締役比率を3分の1とし、ガバナンス体制を強化しました。事業面では、米国の粘着製品メーカーを買収し、生産能力の増強などを図りました。そのほか、今後3年間で成長事業の拡大や環境対応などに向けた設備投資を400億円計画しています。 各事業セグメントの取り組みについては、印刷・情報材事業部門では北米やアジア地域における生産拠点の拡充や営業力の強化に加え、QCD(品質・コスト・納期)の強化による収益改善も図っていきます。産業工材事業部門ではウインドーフィルムの高機能製品の開発に努め、国内外での拡販に注力していきます。アドバンストマテリアルズ事業部門では半導体・電子部品関連市場の旺盛な需要に対応するため、製品の供給体制を強化していくほか、次世代デバイス製造プロセス用の新製品開発にも積極的に取り組んでいきます。オプティカル材事業部門については、次世代ディスプレイ用粘着剤の開発や車載用OCA(光学透明粘着シート)などの新製品開発と拡販に努めていきます。洋紙事業部門では、昨今高まりつつある脱プラスチック需要やフードロス(食品廃棄)の削減に応える高機能特殊紙を拡販していきます。加工材事業部門については、有機溶剤やポリエチレン樹脂などを使わない製品の拡充を推進していきます。売上高2,550億円営業利益210億円親会社株主に帰属 する当期純利益140億円売上高 営業利益率8%以上ROE (自己資本当期純利益率)7%以上 2024年3月期(最終年度)経営目標印刷材・産業工材関連(印刷・情報材事業部門、産業工材事業部門) • 米国やアジア地域など海外での生産拠点拡充と営業力強化 など • 国内外でのウインドーフィルムの拡販と高機能製品の拡充・展開 など電子・光学関連(アドバンストマテリアルズ事業部門、オプティカル材事業部門) • 積極的な投資による半導体・電子部品関連製品のシェア拡大 など • 次世代ディスプレイ用粘着剤の開発 など洋紙・加工材関連(洋紙事業部門、加工材事業部門) • 脱プラ・フードロス対応新製品の開発・拡販 など • 剝離紙の無溶剤化と脱ポリ化の推進 など 各事業セグメントの主な取り組み 「LSV 2030-Stage 1」A社長インタビュー8

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