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Q現在の仕事について教えてください。新規開発品の量産化に向けて、粘着剤の塗工や製品の裁断工程における各種条件の検討や品質評価を行っています。そのほか、既存品の改良や生産性の向上なども含め、年間で50件以上の案件に携わっています。特に近年ニーズが高まっている、環境に配慮した無溶剤処方の粘着製品を担当することが多いですね。Q仕事をするうえで課題と感じていることはありますか。製品に使用されている粘着剤や基材、剝離紙・剝離フィルムといった原材料の知識をさらに身につけていきたいです。素材についての化学的な理論が分かれば、生産条件や仕様の変更を検討する際に、より早く最適な答えにたどり着けるようになると思います。分からないことがあれば、周りの経験豊富な先輩や同僚、研究所のスタッフなどにも積極的に相談するよう心掛けています。Qどんな時に仕事のやりがいを感じますか。研究所や営業の担当者と打ち合わせを重ね、機械の調整や材料の見直しなど試行錯誤を繰り返しながら、無事に量産に至った時に一番やりがいを感じます。特にシール・ラベル用粘着製品は、商品の表示ラベルなどに使われることも多いので、自分が手がけた製品を店頭で目にすると感慨深いですね。当社は幅広い事業を展開しているので、将来的には他事業の製品や従来とは異なる新規分野の製品の量産技術にも携わってみたいです。Fフ ロ ン トRONT Lラ イ ンINE— 最前線 —各現場の最前線で活躍中の社員を紹介する当コーナー。今回は当社主力製品のシール・ラベル用粘着製品を生産する龍野工場(兵庫県)の技術スタッフをご紹介します。製品の無溶剤化通常の粘着製品の製造工程では、粘着剤を塗工する際に有機溶剤を使用します。当社では、有機溶剤を使わない水系粘着剤やホットメルト粘着剤の採用などにより、環境負荷の低減を図っています。新たな成長に向けて活躍する社員を紹介龍野工場 製造技術課 祝いわい 菜なお央2014年に入社し、生産本部龍野工場に配属。研究所で設計された製品を実際の生産機で量産・安定生産するための業務に従事。11

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