WAVE82
7/16

持続的成長を目指し、新たなイノベーションを 新オフィスに移転して数か月が経ちましたが、期待していたとおり事業部門間の交流が活発になり、新しいアイデアを生み出すためのより良い環境ができました。書類の電子化も進んでおり、さらなる業務の効率化に向けたシステム 導入も推進しています。新事業の創出については、特にエレクトロニクスや自動車分野での具現化を目指しており、産官学と連携した開発にも注力しています。当社グループが持続的な成長を果たすためには、社会的課題の解決に貢献する製品の開発が不可欠です。従来の常識が覆るような 新たなイノベーションを起こし、世の中になくてはならない リンテック製品をもっと増やしていきたいと考えています。営業部門のトップである事業統括本部長に、文京春日オフィスへの移転や新事業の創出などについて話を聞きました。 次世代材料の実用化へ —— カーボンナノチューブ製品 米国・テキサス州の研究開発拠点であるナノサイエンス&テクノロジーセンター(NSTC)では、カーボンナノチューブのシート化技術の確立などに注力してきました。カーボンナノチューブは炭素でできた直径がナノ(10億分の1)メートルレベルの筒状の素材で、軽量ながら強度に優れ、高い導電性と熱伝導性を有しています。NSTCではカーボンナノチューブをシート状と糸状に加工する技術を開発し、他の素材にはない独自の特性や機能を生かして、センサー用途などで市場開拓を図っています。INTERVIEW糸状にしたカーボンナノチューブをグローブに編み込み、センサーとして活用カーボンナノチューブ取締役常務執行役員事業統括本部長海かいや谷 健たけし司7

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る