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Q現在の仕事について教えてください。欧州圏の半導体メーカーに対して、ニーズにマッチした半導体関連粘着テープや製造プロセスの新規提案、既存製品の技術サポートなどを行っています。半導体関連製品の開発を担う電子材料研究室での経験はもちろん、 例えばテープの粘着剤面を保護する剝離フィルムについて、お客様から専門的な質問を頂いてもすぐに回答できるなど、各研究室で培った知見が今の業務に役立っています。Q欧州の半導体市場はどのような特徴がありますか。半導体の量産工場が多いアジアに対し、欧州は設計開発が中心になります。そのため、 当社では主に新規の開発品や製造プロセスを半導体メーカーに提案し、メーカーがアジアに生産を移行するタイミングで、私たちも日本やアジアのグループ各社と連携して量産プロセスの提案を行います。また、環境対応や省エネルギー化がより求められる市場でもあり、欧州独自の環境規制に適合したテープや、プロセスを簡略化する装置の拡販を進めています。Q仕事を進めていくうえでの難しさや今後の目標を教えてください。日本と欧州とでは考え方や習慣が違うこともあり、相手の意見を尊重しながら自分の意見もしっかり持つというバランス感覚を大切にしています。また市場の特性から、前例のない案件を手探りで進めていくことも多いのですが、その分、お客様から高く評価されたときは 本当にうれしいですね。今後は、成長が期待される東欧などへのビジネス拡大も目指していきたいと考えています。Fフ ロ ン トRONT Lラ イ ンINE— 最前線 —  各現場の最前線で活躍する社員を紹介する当コーナー。今回は、欧州で半導体 関連製品の拡販に努める技術マネジャーをご紹介します。新たな成長に向けて活躍する社員を紹介リンテック・アドバンスト・ テクノロジーズ (ヨーロッパ)社2003年にドイツのミュンヘンに設立された半導体関連製品の販売拠点。業界の最新技術やトレンドが集積する欧州で顧客ニーズをいち早くつかみ、革新的なソリューションの提供を目指している。西にしだ田 卓たくお生2005年入社。研究所の剝離材料研究室、粘着材料研究室、電子材料研究室を経て2016年7月より同社に出向。リンテック・アドバンスト・ テクノロジーズ(ヨーロッパ)社8

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