WAVE75
8/24

最終年度の取り組みや今後の成長戦略についてお聞かせください。AQ「LIP-2019」の最終年度の数値目標としていた売上高2,700億円、営業利益250億円の達成はきわめて厳しい状況となりましたが、当社グループでは今期を「試練に立ち向かう年」と位置づけ、2020年4月からスタートする次期3か年の中期経営計画を視野に入れながら、将来に向けた成長基盤づくりを進めてまいります。 まず、主力のシール・ラベル用粘着製品については、国内外でのシェア拡大に向けてグローバルブランドを立ち上げ、販促活動を一層強化していく考えです。加えて、2019年から2020年に掛けて国際的なスポーツイベントが国内で開催されることから、看板・広告用フィルムなどの需要も確実に取り込んでいきます。また現在、調整局面にある半導体市場も期後半から回復すると見ており、次世代高速通信規格「5G」の導入、あらゆるモノがインターネットでつながる「IoT」の拡大、「AI」(人工知能)の普及などによる需要の増加に対応すべく、積極的な投資を進めていきます。 そのほか、のれんの償却負担もあり赤字が続いているマックタック・アメリカ社など、業績不振の子会社の立て直しにも引き続き注力していきます。研究開発面では、事業開発室と研究開発本部の連携による新規事業の創出、マックタック・アメリカ社や機能性フィルムメーカーのVDI社などの海外子会社が持つ技術の活用、そして地球温暖化対策や脱プラスチックに貢献する環境配慮製品の開発などに努めていく方針です。VDI社マックタック・アメリカ社株主還元についてはどのようにお考えですか。AQ当社は株主の皆様への利益還元の充実を経営上の最重要課題の一つと位置づけており、利益配分につきましては、経営基盤の強化を図りつつ、各事業年度の連結業績を勘案し、安定的かつ継続的な配当を行っていくことを基本としております。AAAA8

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る