(3月期)※ シール・ラベル用粘着製品は国内販売量、剥離紙は熊谷工場と三島工場で生産する20212023 シール・ラベル用粘着製品 剥離紙2022日射調整タイプのウインドーフィルム 施工イメージプラスチック容器などの表示ラベル用 として提案20242025777679645659667182801007550250シール・ラベル用粘着製品と剥離紙の無溶剤化率%50 当社グループでは、製造時の環境負荷低減に加えて、環境配慮製品の開発・提案にも積極的に取り組んでいます。モノづくりを担う企業としての社会的責任を果たすと同時に、社会・お客様の環境意識の高まりを「機会」として捉えることで、経済的価値の向上にもつなげていきます。無溶剤型剥離紙用の塗工設備(熊谷工場)剥離紙全て(一部特殊品を除く)が対象環境 無溶剤化に向けた取り組み 当社グループの製品に多く使用する粘着剤や剥離剤を薄く均一に塗工するために、通常はVOC(揮発性有機化合物)である有機溶剤で希釈する必要がありますが、有機溶剤は塗工後に蒸発して大気に放出されると環境に負荷を与えます。そのため当社グループでは、長期ビジョン「LSV 2030」の注力テーマの一つとして「VOCの大気放出抑制」を掲げ、無溶剤化の取り組みを推進しています。製品においては有機溶剤を使用しないエマルションタイプやホットメルトタイプの粘着剤を使用したシール・ラベル用粘着製品のほか、無溶剤型剥離紙の開発・提案を積極的に行っています。剥離紙では無溶剤型剥離紙用の新規塗工設備を2021年に熊谷工場に導入するなど無溶剤化に向けた取り組みをより一層強化しており、2030年までに剥離紙の無溶剤化100%を目指しています。また、こうした動きと並行して低濃度溶剤ガス濃縮装置など溶剤処理効率の高い設備も導入していくことで大気排出量のさらなる削減に努めていく考えです。今後も環境負荷低減に向けて、研究・生産・営業が一体となって無溶剤化に向けた取り組みに注力していきます。1. 環境配慮のウインドーフィルム 当社は2025年7月、表面基材に再生PET樹脂を100%使用したウインドーフィルムの日射調整タイプを新たにラインアップしました。非リサイクルPET樹脂を使用した場合と比較してCO2排出量を約17.5%削減します。建物の窓ガラス全面に貼ることで、熱エネルギーの高い近赤外線域を中心に日射の透過率を約57%に低減して暑さ対策に貢献するほか、肌の日焼けやインテリアの退色の原因となる紫外線も99%以上カット。万が一窓ガラスが破損した際に破片の飛散を低減する機能も兼ね備えています。2. 容器のリサイクルを促進するラベル素材 当社はプラスチック容器のリサイクル促進に向けたラベル素材も販売しています。容器回収後の洗浄工程できれいにラベルを剥がすことができ、効率的にラベルの回収・除去ができます。ポリプロピレン(PP)系の合成紙を表面基材に使用したタイプはプラスチック容器の多くを占めるPET製容器への使用を想定。PPは水に浮きPETは沈むという比重分離の特性を生かすことで、容器の粉砕・再生処理時の効率的なラベルの回収・除去を可能にしました。食品衛生法にも対応しており、飲料や食品用の表示ラベルなど、幅広い用途に提案しています。 環境配慮製品
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