(3月期)Q 収益性が厳しいオプティカル材事業部門の今後の20222023139113833002401661500執行役員事業統括本部オプティカル材事業部門長しょし所202420252026(予想)43売上高推移億円さとるA 2024年6月に韓国、同年9月に台湾の連結子会社を解散し、当事業部門は2026年3月期からは単体のみの事業となります。受注が急速に落ち込み業績不振にあった両社を解散したことで、今期は収益性改善が期待できます。また、「Opteria」シリーズとして展開する車載用光学粘着シート、光拡散フィルム、ハイバリアフィルムなどの独自製品の拡販を進めています。こうした製品の販売をより強力に実行することで、成長につなげる考えです。収益性改善の■となる独自製品が市場から関心を集める! 「Opteria」シリーズとして展開するハイバリアフィルムが市場から高い関心を集めています。当事業部門は2025年1月に東京ビッグサイト(東京都)で開かれた「新機能性材料展2025」に初出展。次世代太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」や電子ペーパー向けに、内部のデバイスや基板などの部材を水蒸気による劣化から守るハイバリアフィルムを展示し、業界トップクラスのバリア性能を訴求しました。電子ペーパー向け用途では採用に向けて最終評価段階であり、次世代太陽電池向けにも提案を進めています。司 悟事業戦略(「LSV 2030-Stage 2」での主な取り組み)投資家からよく寄せられる質問 Q&A事業部門トピックス対応を教えてください。 光学ディスプレイ関連粘着製品の展開 車載用OCA*などの新製品の開発と拡販 光拡散フィルムの開発 バリアフィルムの開発 表面処理光学フィルムの拡販* OCA:Optical Clear Adhesive 2025年3月期の振り返り 2025年3月期は、偏光板の粘着加工事業を手がけていた韓国・台湾の生産子会社を解散し、液晶ディスプレイ関連事業を縮小して有機ELディスプレイ関連などの高機能領域に注力する事業戦略の転換に踏み切りました。販売面では、光拡散フィルムがタブレット用有機ELディスプレイに採用されたほか、ハイバリアフィルムが電子ペーパー用途での採用に向けて前進しました。好材料は多くあったものの、全体的には厳しい事業環境が継続しました。そこで、2026年3月期における大幅な収益改善を目的に、各種コストの削減や製品の値上げ交渉などにも取り組み、次期への弾みをつけました。 2026年3月期の方針 2026年3月期は前期に種をまいた新製品の販売数量増加や値上げ効果などが発現すると見込んでいます。目標とする損益改善を確実に実現するには、当社の精密薄膜塗工技術を生かした光学機能性材料「Oオプテリア pteria」シリーズの拡販が■を握ると考えています。とりわけ光拡散フィルムの売り上げ増加、期中のハイバリアフィルムの収益化、車載用OCAの拡販の3点を重点課題に位置づけています。また、ビジネスを縮小した偏光板の事業においても、有機ELディスプレイ関連用途で既存の協業先向けに生産・品質体制を継続していきます。オプティカル材事業部門
元のページ ../index.html#45