2022202320246,3055,7415,2697,6077,0096,0004,0002,00002025(予想)2026(予想)24成長分野2世界の半導体市場予測億米ドル8,000 アドバンストマテリアルズ事業部門の主力製品は、半導体関連粘着テープ・装置、積層セラミックコンデンサ関連テープです。売上高の構成イメージは、半導体関連粘着テープが約5割、半導体関連装置が2〜3割、残りが積層セラミックコンデンサ関連テープとなっています。当事業部門の売上高の約半分を占める半導体関連粘着テープには、当社が持つ最先端技術が集約されており、半導体チップの製造・実装工程で使用されています。半導体の性能が飛躍的に進化する中、当社においても製造技術のレベルアップを継続して実施しています。例えば、当社の推計で市場シェア約30%を占めるバックグラインドテープでは、吾妻工場(群馬県)において超高精度な塗布を実現できる塗工設備を新出所:WSTS(世界半導体市場統計)設したほか、当社初の検査技術を導入したことで、品質保証力も格段に高まりました。 当社の半導体関連粘着テープの販売数量は世界の半導体ウェハの出荷面積と相関性が見られますが、2025年3月期は同出荷面積の伸長率を上回って増加しました。半導体メモリーの一つであるDRAMを積層してつくるHBM(広帯域メモリー)が生成AI市場の拡大を追い風に年間を通じて高水準で需要が継続したことや、高機能スマートフォンの新型モデルが多く投入されたことなどを理由に、ハイエンド向けに強い当社製品の需要が高まったことが背景にあると分析しています。(年)戦略 半導体関連製品を展開するアドバンストマテリアルズ事業部門が、当社の成長をけん引しています。同事業部門が含まれる電子・光学関連セグメントの2025年3月期の営業利益は前期比58.7%増の185億円となり、連結営業利益が過去最高を更新する原動力になりました。世界の半導体市場は生成AI関連投資を成長ドライバーとして今後も拡大することが予測されており、当社は新製品・新技術の開発などを通じて、高度化するデジタル社会に貢献し続ける考えです。ここでは、当社の半導体関連製品と新規領域への挑戦などについてご紹介します。拡大する半導体需要 世界の半導体市場は自動車用途や一般産業用途に弱さが見られるものの、AI需要を見越したデータセンター投資などに連動する形でメモリー製品やGPUなどのロジック製品が成長を主導しています。主要な半導体メーカーで構成するWSTS(世界半導体市場統計)は2025年6月、2025年の世界半導体市場が前年比11.2%増の7,009億米ドルに拡大する見通しを示しました。米国の関税政策に端を発する貿易摩擦などが地政学リスクとして懸念されるものの、引き続きAI関連が市場のけん引役を担い、高成長が継続する見通しです。半導体の製造工程で活躍するリンテック製品半導体関連事業
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