に75%以上削減(2013年度比)」という一段高い目標に上方修正したうえで、達成に向けて取り組んでいます。単に環境対応を目指すだけでなく、品質や生産効率の向上を合わせた設備投資を進めています。 環境配慮製品の開発・拡販も重要です。プラスチック代替素材の分野では、独自の特殊紙製造技術を活用した製品を実用化しています。また、剥離剤および粘着剤においては有機溶剤を使わない無溶剤化の推進を図るとともに、シール・ラベルが貼られた製品の使用後のリサイクル適性向上に貢献するモノマテリアルラベル素材などの拡販にも注力しています。これらの取り組みは、当社の基盤技術を応用することで、持続可能な社会の実現に貢献するものです。使用済み剥離紙のリサイクルシステム構築を目指し、ラベル循環協会「Jジェーコル-ECOL」にも参画し、サプライチェーン全体で循環型社会の実現を目指しています。 CO2排出量削減や環境配慮製品の開発・拡販は簡単ではありません。しかし、この挑戦的な目標に向けて取り組む過程で生まれる技術的イノベーションこそが、「LSV 2030」で謳っている「イノベーション」を体ポートフォリオの最適化、DXによる開発・製造・物流・業務プロセスなどの変革にも積極的に取り組んでいきます。 取り組みが計画どおりに進■すれば、「LSV 2030-Stage 2」のROE8%以上という目標を達成できると考えています。むしろ、8%という水準は通過点であり、グローバル企業として今後さらに高いROE水準を目指していかなければなりません。 また、取り組みを進めるに当たっては、社会的価値で定めている「サステナブルな社会の実現への貢献」が前提となります。これら経済的価値と社会的価値の両輪で確実に結果を出すことがステークホルダーの皆様からの信頼をさらに高め、次なる高みへの挑戦を可能にする基盤となると捉えています。 14掲げている一方で、2025年3月期のROEは6.1%にとどまっています。私たちは目標達成に向けて収益性の向上と資本効率の向上という大きく二つの柱で取り組みを進めています。 とりわけ収益性の向上という観点では、既存製品における営業・研究・生産の三位一体によるQCDの強化、すなわち市場のニーズを超える高品質化、コスト競争力のあるモノづくり、供給体制の強化による高収益化を目指しています。さらに、各事業部門において収益性が高く他社の先を行く新製品を数多く開発し、市場に投入していくことが将来の成長の■を握ると考えており、研究開発への投資を戦略的に行うことで、お客様のニーズに応える革新的な製品の創出を加速していきます。このほか、抜本的な構造改革と事業 当社はBtoBの事業を主軸としており、その役割は、お客様の声に耳を傾け、市場を深掘りすることで新たな需要が生まれ、お客様が持続的に成長されることを全力で下支えすることにあります。つまり、お客様にとって「最重要かつ最強のサポーター」であることが、当社が選ばれる前提条件だということです。そのためには、社会やお客様が求めるニーズを敏感に察知し、迅速かつ的確に対応していくことが不可欠です。 現在、環境への関心の高まり、シール・ラベル製品の海外需要の増加、半導体の高度化の三つのニーズへの対応力を強化しています。 環境目標の積極的な追求 サステナブルにビジネスを展開するうえで、環境問題はグローバルレベルで真■に向き合うべき最大のテーマです。「LSV 2030-Stage 2」においても、この環境課題への取り組みを最重要テーマの一つとして位置づけています。 CO2排出量削減については、「LSV 2030-Stage 1」での目標を前倒しで達成し、現在は「2030年3月まで価値創造ストーリー社長メッセージ現在のニーズに対する戦略的な取り組み
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