統合報告書2025
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13 中期経営計画(中計)「LSV 2030-Stage 2」の初年度となった2025年3月期は、原燃料価格や物流コストが引き続き上昇傾向にありましたが、半導体・電子部品関連製品が好調な需要に支えられて大きく伸長したことに加え、米国においてシール・ラベル用粘着製品の販売数量が回復したことなどもあり、前期に比べて大幅な増収増益を達成しました。また、オプティカル材事業における韓国および台湾の生産子会社の解散や洋紙事業の減損損失の計上など、事業ポートフォリオの最適化にも取り組み、収益性の改善を図りました。 地政学リスクや米国の政権交代に伴う関税政策の影響など、私たちを取り巻く外部環境は依然として不透明さを増していますが、そのような経営環境の中で 当社がさらに飛躍・成長していくためには、「LSV 2030」の目標を達成することがきわめて重要だと考えています。「LSV 2030」では、経済的価値と社会的価値の両輪でありたい姿を掲げています。も好調な業績を達成できたのは、日々の業務に真■に向き合い、地道に努力を重ねてくれた全グループ社員のおかげです。加えて、リンテックの製品をご愛顧いただいているお客様、原材料を提供していただいたサプライヤー、協力会社など、ステークホルダーの皆様に心から感謝しています。 今期(2026年3月期)は、 中計の2年目であるとともに、2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LSV 2030」の中間点だと捉えています。サステナブルな企業であり続けるためには、2030年だけを見据えるのではなく、その先の2050年、さらには次世代へと続く未来を描いた事業運営が必要だと考えています。私はその責任の重さを真■に受け止め、挑戦を先導していきます。 経済的価値である財務指標として目下の最重要ターゲットに設定しているのがROEです。中計最終年度の2027年3月期に8%以上、さらに長期ビジョンの最終年度である2030年3月期には10%以上という目標を長期ビジョンの実現に向けて2025年3月期の振り返り社会やお客様のニーズを的確に捉えることで、力強い成長を持続させます。

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