40執行役員 サステナビリティ 推進室長星ほし 優まさる 当社グループを取り巻く環境は常に変化しており、マテリアリティを固定化せず機動的に見直すことが重要です。今期(2025年3月期)は新中期経営計画の初年度であることも踏まえて、「自社が社会・環境に与える影響」および「サステナビリティ課題が財務に与える影響」の観点から多角的な分析や影響評価を行い、ダブルマテリアリティの考え方でアップデートしました。ただ、こうした重要課題を社内に周知し経営層や特定部門だけが牽引する体制では、100%の推進力を得ることはできません。「なぜリンテックは長期ビジョンを掲げ、さまざまな施策を実行するのか」「目標を達成した暁には、どのようなインパクトを生み出せるのか」といったことを海外グループ会社を含めて全従業員に認識してもらうことが、サステナビリティ経営を実現する■だと考えています。 今後、サステナビリティ経営の重要性はさらに高まると思います。世の中の動きや法的に求められる事項に対応するだけでなく、当社グループの歴史や企業文化を考慮した特徴的な施策や目標も企画・提案し、社内外に発信・推進することを目指していきます。サステナビリティ推進室長メッセージ経営層とグループ全従業員の力を結集し、100%の推進力の もとでサステナビリティ経営の実現を目指します サステナビリティ経営を実現するに当たっては、トップメッセージに込められた思いや長期ビジョンに対して、グループ全従業員が同じベクトルで力を結集することが求められます。当室では、グループ全従業員が重要課題や全社・部署の取り組みを理解し、自分事化するための社内浸透活動のほか、各種戦略の立案・実行などに注力しています。 当社グループでは持続可能な社会の実現と企業としての成長を両立するサステナビリティ経営の推進を掲げ、 事業活動を通じた社会的課題の解決への貢献と企業価値の向上を目指しています。「LSV 2030-Stage 2」の策定に当たっては、当社グループを取り巻く環境変化を踏まえ、マテリアリティとKPIについて新たに見直しを行うなど、戦略のアップデートを実施しました。ここからは、サステナビリティに向けた取り組みについて、環境・社会・ガバナンスのESGの側面からご紹介します。サステナビリティ戦略
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