宅 英 印刷材・産業工材関連31 北米やアジアでの拡販と収益向上 地球環境との共生と循環型社会の実現に向けた取り組み などた。海外では中国・台湾の景気低迷の影響を受けたほか、米国のマックタック社が市場での在庫調整が長引いたことによる販売数量減少の影響を受けるなど、国内外ともに事業環境がきわめて厳しい1年となりました。 2025年3月期は、国内市場においては新たな市場創出とQCDの強化による収益性の改善が重要なテーマとなります。脱プラスチック対応製品や3R対応製品、環境負荷の少ないホットメルト粘着剤の活用など、需要が拡大している環境配慮製品の開発・拡販を加速させていくほか、品種統合や ウインドーフィルムのさらなる高機能化と拡販 労働力不足の解決や生産効率の向上に貢献する新製品の開発やシステムの拡販 などで建物・自動車用ウインドーフィルムや自動車用粘着製品が堅調に推移したことに加え、米国のマディコ社では学校や官公庁向けのセーフティーフィルムの需要増加を受け、業績が回復しました。国内外における事業環境の改善や価格改定の効果などにより、前期と比べて事業部門売上高は増加となりました。 2025年3月期は部門方針として「高品質な製品とサービスを提供し、お客様に信頼される部門となる」を掲げ、市場ニーズに合致した新たな価値を提供し、販売数量の確保・シェア長期在庫の削減など継続的な収益改善に努めていきます。海外では、北米市場の在庫調整が進み、需要が回復傾向にあります。これまでにマックタック社の生産能力・市場対応力・新規販売網の拡充などを主眼に積極的なM&Aを行ってきましたが、この市場好転のタイミングを好機と捉え、安定成長が見込める北米での事業強化により一層注力してまいります。また、アジアでは現地のニーズに合わせた製品ラインアップ拡充とQCD強化による競争力の向上に取り組んでまいります。アップを図っていきます。拡大が見込まれる通販市場や自動車市場向けの製品提案・拡販を図っていくほか、ニーズが高まっている環境配慮製品についても無溶剤化やバイオマス、リサイクルといったテーマを中心に製品開発を進めていきます。さらに事業拡大に向けて、海外グループ会社との連携を一層強化し、現地ニーズの的確な把握から市場の求める製品の提供を図るとともに、生産の現地化を推進していきます。常務執行役員 事業統括本部副本部長兼 印刷・情報材事業部門長よしたけ吉執行役員 事業統括本部 産業工材事業部門長みやけ三「LSV 2030-Stage 2」 での主な取り組み事業部門長メッセージ 2024年3月期においては、国内では物流や通販向けが堅調だったものの、食品関連を中心とした物価上昇による買い控えや脱・減プラスチックの影響により食品・飲料や日用品などの分野で需要が減少したほか、工業・自動車用なども含めて粘着ラベル市場全体の需要が低調に推移しまし「LSV 2030-Stage 2」 での主な取り組み事業部門長メッセージ 2024年3月期は、国内では自動車生産台数が回復したことにより、自動車用粘着製品や自動車用ウインドーフィルムの販売が堅調に推移しました。また、通販市場における自動化ニーズもあり、ラベリングマシンなどの産業システム関連製品が好調に推移しました。海外では、米国やインド武 正まさあき昭ひでき樹印刷・情報材事業部門産業工材事業部門
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