統合報告書2024
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既存事業における マーケティング・製品開発28持続的な成長を実現既存技術や新規技術を 生かした新事業の開発開設したほか、半導体チップの耐久性や信頼性向上に貢献する「バンプ保護フィルム」を開発し、2024年5月には本格販売を開始しました。今後もテープと装置の両方を展開する当社独自の強みを武器に、生成AI関連で生まれる新たな需要などを取り込んでいきます。 国内市場においては、人口減少もあって中長期的に内需が大きく伸びることは見通しづらい状況にあります。米国や中国、インドといった海外市場での競争力を高め、グローバルプレーヤーへの飛躍に向けた施策を実行するとともに、機動的なM&Aや各地域の市場特性を熟知したローカル人材の海外子会社トップへの登用の検討などにより、ビジネス機会の拡大に注力していきます。そのほか、抜本的な構造改革による事業ポートフォリオの最適化も大きなテーマです。拠点網の見直しや柔軟な生産設備移管のほか、製品ライフサイクルの成熟期を過ぎた製品に関しては、自らの変革をもって局面を打開する努力が必要であり、人々の新たな行動様式を踏まえた製品開発や新規顧客の開拓を一層進めます。 新製品・新事業の創出に向けては、当本部の事業開発室、次世代技術革新室などが主導する形で、研究開発本部などと連携しながら取り組みを進めています。足元では複数の製品で外部の事業者との実証実験などが進んでおり、早期の上市による当社収益への貢献や社会的課題の解決などを目指していきます。既存事業に捉われない独自の 革新的な技術や事業の確立短期スパン中長期スパン中長期スパン中期戦略既存事業技術・開発室既存製品・技術の応用事業統括本部長メッセージ 新中期経営計画「LSV 2030-Stage 2」では、最終年度(2027年3月期)の経営目標として掲げた売上高営業利益率8%以上の達成に強くこだわりながら、事業部門ごとの個別テーマを着実に遂行いたします。ポイントの一つは、半導体などの成長分野へ徹底的に経営資源を投下することです。前中計期間には、半導体関連粘着テープや新規プロセスの開発を強化するため、福岡県の三次元半導体研究センター内に研究開発を担う新たな組織として「実装技術開発室」を事業統括本部内の新製品・新事業創出に向けた組織の役割取締役専務執行役員 事業統括本部長海かいや谷 健たけし司事業開発室市場・社会次世代技術革新室既存事業の枠を超えた新事業の創出成長投資と海外展開を軸に経営目標の達成を目指します事業戦略

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