(3月期)202020212022など三者間の連携知的財産戦略20232024事業方針に沿った 知的財産戦略76技術戦略事業戦略知的財産部4,5003,0001,500テクノロジーセンター 知的財産情報を 生かした 提案& サポート地域別特許保有件数件6,000• 研究所• 伊奈テクノロジーセンター• ナノサイエンス& 025知的財産権の拡充に向けて 当社では顧客ニーズに応える独創的な製品の開発を通じて企業価値の向上に努めており、これらの開発活動によって得られた特許権・商標権・意匠権などの知的財産を重要な経営資源と位置付けています。知的財産部では独自技術や製品の保護を意識した出願を行い、複数の技術分野に 活用可能な権利範囲を形成するなど、知的財産権の拡充に向けて取り組みを推進。近年の海外売上高比率の増加に連動した特許保有件数を確保しています。世界各国における将来の市場性ならびに当社の製造拠点などを考慮しながら、半導体関連製品については特にアジア地域に注力し、グローバルな特許網を構築しています。また2024年3月期には、特許価値の評価と権利の維持に掛かるコストを鑑み、国内保有特許の適性化を図るべく保有件数を資源配分に研究開発部門や事業部門とも連携を強化 知的財産部では、研究開発部門や事業部門と連携して知的財産情報の共有やアイデアの検討を重ねることで、双方の活動に連動した出願・権利化とポートフォリオの形成を行うなど、グローバルな知的財産戦略を立案しています。研究所には知的財産部員の約半数が特許リエゾン*として在籍し、発明発掘から特許出願までを担うほか、デザインレビュー(DR)やステージ・ゲート・システム(SGシステム)といった研究開発スキームに連動した知的財産活動や研究員向けの知的財産教育にも力を入れています。また、事業部門の拠点である文京春日オフィスにも知的財産部のメンバーが常駐しており、事業部門からの情報収集や連携強化に努めています。* リエゾン: フランス語の「Liaison」に由来し、「関係」「連絡」などを意味する。特許リエゾンといえば、開発者と特許庁との間に入って両者をつなぐ役割をする特許の専門家を指す分析システムを導入し、知的財産戦略の構築に活用 近年では、知的財産情報を分析して経営に活用するIPランドスケープの考え方に基づいて、既存のマッピングソフトに加え、知的財産情報を収集するためのランドスケープ型分析システムを導入。自社や競合他社の技術情報などから現状の把握と将来の展望についての分析を行い、知的財産戦略の構築につなげています。例えば特定の高付加価値の半導体関連製品について、ライフサイクルマップを用いた分析により製品のポジションを確認するほか、主要な競合他よって厳選した結果、統計開始以来、初めて国内保有件数が減少に転じました。社と比べた強み・弱みを特許で確認。市場シェア維持のための事業戦略の立案に役立てています。また、知的財産情報に基づき事業的観点から設定した開発テーマは、技術の独自性・進歩性・市場性・将来性に優れ、新規ビジネスにつながるものと考えており、新たな高分子材料に関する関連文献のマクロ分析結果をニーズ探索に活用することなども行っています。 日本 アジア 欧米その他• 6事業部門• マーケティング部門研究開発部門リエゾンDR・SGシステムアイデア発想会事業部門リエゾン知的財産活動
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