11 当社グループは2021年に持続的成長とサステナブル社会の実現への貢献を目指す長期ビジョン「LSV 2030」を策定し、その実現に向けた最初のマイルストーンである中期経営計画「LSV 2030-Stage 1」(2021年4月〜2024年3月)をスタートさせました。3年間の業績推移を振り返ると、初年度(2022年3月期)は売り上げ・利益ともに過去最高を記録し、当初計画の最終年度目標を前倒しで達成しました。これを受けて当初目標を上方修正して臨んだ2年目は、事業環境の急変もあり、電子・光学関連などの急激な受注減に加え、原燃料価格の著しい高騰の影響を受け、きわめて厳しい局面を迎えました。そして最終年度の2024年3月期については、価格改定や円安効果に加え、期後半には半導体・電子部品関連製品やシール・ラベル用粘着製品の受注が回復しましたが、上期の不振をカバーするまでには至りませんでした。 一方で、長期ビジョンに掲げる三つの重点テーマ「社会的課題の解決」「イノベーションによる企業体質の強靭化」「持続的成長に向けた新製品・新事業の創出」に向けた取り組みは、着実に前進しています。新製品や新事業の創出への取り組みや、DX推進プロジェクト「LDX 2030」の取り組みの加速、CO2排出量削減目標(2030年)の前倒し達成のほか、いくつもの顕著な成果を収めました。さまざまな施策に対し、社員が一丸となって取り組んでくれた成果だと評価しています。 2024年4月からは、次なるマイルストーンである中期経営計画「LSV 2030-Stage 2」(2024年4月〜2027年3月)がスタートしています。いかなる経営環境にあっても揺るぎのない企業へと変貌を遂げ、そして業界のトップランナーであり続けるべく、持ち前の営業力、開発力、製造力に一層磨きをかけていかなければならないと考えています。「最重要かつ最強のサポーター」として 長期ビジョンを踏まえた経営に お客様および社員たちの 邁進します中期経営計画「Stage 1」から「Stage 2」へ社長メッセージ
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