統合報告書2023
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55さとし取締役(社外) 大おおおか岡 哲取締役(社外)奥おくしま島 晶あきこ子取締役(社外) 監査等委員 大おおさわ澤 加奈子かなこITの活用による業務改革と企業価値の向上に貢献 取締役会では適切な情報共有がなされ、社外取締役に対して適宜発言を促していただくなど、質問しやすい雰囲気がつくられています。また、PDCAサイクルを回して取締役会の実効性を高めている点も評価しています。サステナビリティ委員会などへの参加により、ESG面での当社の課題や改善に向けた取り組みを理解することができ、65歳定年制度やコロナ禍でのテレワーク推進、働き方改革など積極的に充実が図られている印象です。 私は顧客の購買データを活用したマーケティングなどを専門としており、小売業界や消費財メーカーでの事例を紹介しつつ、当社ではどのようにDXを検討できるかをお伝えしたり、最終消費者の視点から発言したりすることを心掛けてきました。原燃料高やエレクトロニクス市況の悪化など厳しい環境にありますが、今こそ「LSV 2030」の真価が問われる時です。ITを用いたビジネスプロセス改革、サプライチェーン全体を踏まえた顧客との関係強化に携わってきた専門性を生かし、当社の企業価値向上に貢献していきたいと考えています。経営参画の機会の多さと取締役会の議論の充実を評価 当社の社外取締役として12年目を迎えますが、その間に当社では、取締役の員数削減や独立社外取締役の増員などガバナンス体制の強化を進めてきました。また、社外取締役が取締役会だけでなく、経営会議や指名・報酬委員会、サステナビリティ委員会、内部統制委員会など、さまざまな会議や委員会に出席でき、経営に参画する機会を数多く頂けるようになりました。M&A案件などの大きなテーマについては、取締役会での議論を補完する目的で新たに「取締役審議会」が開かれるようになり、十分な審議を行ううえで大きな効果を発揮しています。 幅広い業界を支えるメーカーとして社会に貢献してきた当社の企業価値をより高めていくため、イノベーションによって企業体質を強化し、新製品・新事業の創出に積極的に取り組むなど、リンテックの強みをさらに磨いていくことを期待しています。私もこれまで培ってきた政策金融の知見や他社での社外取締役経験などを生かし、当社の発展に寄与できればと思っています。法曹界での知見を生かし、会社の期待に応える 当社では取締役会資料の事前配付のみならず、重要事項に関して取締役審議会を設けたり、毎月の経営会議で各事業部門長の分析を聞いたりできるなど、社外 取締役が議題の背景事情を知ったうえで審議するための工夫がなされています。 いずれの場でも社外取締役からの質問に誠意をもってお答えいただき、よく機能 していると思います。事業計画の策定や事業ポートフォリオについての議論にも 社外取締役がより参加できれば、さらに有益になると考えています。 社会が目まぐるしく変化する中、経営陣は難しい問題に対して迅速な決断を迫られることがあると思います。また、企業が社会に対して負う責任は一層大きくなっており、環境配慮やそのほかの社会的要請にしっかりと対応していく必要もあり ます。当社ではさまざまな経営判断を行ううえで社外取締役の意見を尊重しており、逆に言えば私たちはその期待に応えていかなければなりません。今後も弁護士としての知見を生かし、取締役会の実効性と監督機能の強化に努めていきます。

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