統合報告書2023
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%0※ 粘着製品の無溶剤化率は販売量ベース、剥離紙の無溶剤化率は生産量 粘着製品  剥離紙20192020202120222023787773545556無溶剤型剥離紙用の塗工設備(熊谷工場)79765964100755025ベース44コージェネレーションシステム太陽光発電システム排熱ボイラー(3月期)粘着製品と剥離紙の無溶剤化比率CO2排出量やエネルギー使用量の削減 当社グループでは、CO2排出量やエネルギー使用量の削減に向け、各生産拠点に環境対応設備を導入しています。ガスエネルギーから電力と熱源を生成するコージェネレーションシステム、有機溶剤を処理する際に発生する熱を蒸気として回収・再利用する排熱ボイラー、さらには工場の屋根を利用した太陽光発電システムの導入などを進めています。特に、特殊紙などの抄紙工程に導入した、従来よりも多くの水を搾り取ることができるシュープレスや薬品を必要な量だけ塗工することができるサイザーといった設備は乾燥工程におけるエネルギー使用量削減に大きく貢献しています。今後も設備面だけでなく、製品設計や製造処方の改良も含め、さらなる環境負荷の低減を目指していきます。製品の無溶剤化に向けた取り組み 当社グループの製品に多く使用する粘着剤や剥離剤を薄く均一に塗工するのに、通常はVOC(揮発性有機化合物)である有機溶剤で希釈する必要がありますが、有機溶剤は塗工後に蒸発して大気に放出されると環境に負荷を与えます。そのため当社グループでは、長期ビジョンの注力テーマの一つとして「VOCの大気放出抑制」を掲げ、製品の無溶剤化を推進しています。ラベル用粘着製品においては有機溶剤を使用しないエマルションタイプやホットメルトタイプの粘着剤を使用した製品の開発を積極的に行っているほか、剥離紙では無溶剤型剥離紙用の新規塗工設備を2021年に熊谷工場に導入するなどして取り組みを強化。長期ビジョンに合わせ2030年までに剥離紙の無溶剤化率100%を目指しています。今後も環境負荷低減に向けて、研究・生産・営業が一体となって無溶剤製品の開発と拡販に注力していきます。多くの原材料やエネルギー、水などを使用してさまざまな製品を生産する当社グループでは、 環境対応設備の導入などによる環境負荷の低減や環境配慮製品の開発に取り組んでいます。環境

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