統合報告書2023
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39製造時に有機溶剤を使用しないホットメルトタイプのラベル用粘着製品* LCA: Life Cycle Assessmentの略称。製品のライフサイクル全体を通じて投入されるエネルギーや水、原材料の量や排出されるCO2、有害化学物質などを算出し、環境への影響を総合的に評価する手法表面基材にバイオマス原料を使用し、さらに薄膜化も実現したラミネートフィルムの使用例エレクトロニクスエネルギーサーマル資源・エミッション• 生分解性製品 有機溶剤を製品の製造に使用しない無溶剤化をはじめ、石油由来のフィルム部材の薄膜化、植物由来のバイオマス原料や生分解性原料を使用した製品の開発、リユース・リサイクルを促進する製品の開発などに注力しています。• EUV露光装置用ペリクル • 次世代デバイス製造プロセス用材料 など• 薄型熱電発電モジュール • 高機能ウインドーフィルム など• 薄膜軽量ペルチェモジュール • フィルムヒーター など• バイオマス製品 など• 高周波誘電加熱接着シート • リサイクル可能製品 など3R(リデュース・ リユース・リサイクル)主な注力分野カーボンニュートラル・チャレンジ  当社グループでは製品の開発・生産工程における環境配慮をメーカーとしての使命と捉えており、2050年までにCO2の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現を目指しています。研究開発本部では「カーボンニュートラル・チャレンジ」をスローガンとして掲げ、全てのテーマにおいて環境負荷低減の視点を取り入れた開発活動を行っています。特にLCA*の観点からCO2排出量の削減に大きく貢献するテーマを選定。燃焼処理の際に多くのCO2を排出してしまう次世代を担う新製品・新事業の創出  当社グループが持続的成長を遂げていくためには、既存事業の拡大に加えて従来の技術の枠に捉われない新製品・新事業の創出が不可欠です。長期ビジョン「LSV 2030」ではエレクトロニクス、エネルギー、サーマル、資源・エミッション、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を注力分野として、新たな事業の柱となる製品や社会的課題解決に貢献する製品の開発を目指しています。

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