202220232024(予想)LSV 2030-Stage 1167177187171150100502021035• 新製品の開発と市場展開加工材事業部門 売上高億円 200技術開発・拡販(3月期)加工材事業部門長メッセージ 2023年3月期は市況が回復しつつありましたが、スマートフォン需要の減少により電子材料用剥離紙が低調に推移したほか、光学関連製品用剥離フィルムもテレビ用途を中心に大きく減少しました。炭素繊維複合材料用工程紙はスポーツ・レジャー需要の好調により増加した一方、合成皮革用工程紙は自動車内装シート関連の低迷により減少しました。原燃料高に対して価格改定も進めてきましたが、事業部門全体として前期を下回る結果となりました。 2024年3月期についてはまず利益率の改善が急務であり、さらなるコスト削減や価格改定に努めていきます。中長期的には環境対応を最重要テーマとして、剥離紙の製造時に有機溶剤を使用しない「無溶剤化」と剥離紙にポリエチレン樹脂を塗工しない「脱ポリ化」を推進していきます。また、合成皮革用工程紙の拡販に向けて、車両用合成皮革メーカー各社への販促強化に加え、イタリアのミラノに拠点を開設し、欧州での販売体制確立を目指します。そのほか新製品開発として、撥水性を付与できる合成皮革用工程紙や各種成膜用途の工程紙の開発にも引き続き取り組んでいきます。常務執行役員 事業統括本部副本部長兼 加工材事業部門長菅すがや谷 俊としみ巳中期経営計画「LSV 2030-Stage 1」に おける主な取り組み• 剥離紙の無溶剤化と脱ポリ化の推進 • エナメル調および車両向け合成皮革用工程紙の 加工材事業部門 事業部門紹介 紙やフィルムに剥離適性はもとより、耐水性や耐熱性、耐摩耗性といった各種機能を付与することで、さまざまな粘着製品の粘着剤面を保護する剥離紙・剥離フィルム、合成皮革に柄をつけるための型紙となる工程紙や炭素繊維をシート状の複合材料に加工するための工程紙などを製造・販売しています。
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