統合報告書2023
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(3月期)「LDX 2030」 七つの変革テーマ「LDX 2030」コンセプトイメージ図20202021202220232024(計画)12910396225188180120600設備投資額(連結)億円240• 社内コミュニケーション活性化で変革 • デジタル技術を積極的に活用したBPR• 勘と経験をデジタル化し、データに基づく • 営業DXによる営業効率化と顧客ニーズ • 社内外への積極的な情報発信• 国内外システムの再配置・最適化検討マインドを企業文化として浸透• 強靭な人財・組織を目指した デジタル人財の育成判断ができる仕組みづくり起点で製品開発する仕組みづくり25 昨今話題になっている“PBR1倍割れ”については、将来の業績や成長性について投資家の期待値が低いことの表れであり、当社でも大きな課題と認識しています。3月末株価で計算すると当社は過去5年間、1度もPBR1倍を上回っておらず、2023年3月期末においては0.65倍にとどまりました。まず第一に、株価を高めるためには純利益を増加させてROEを高めることが重要と考えており、トップラインの拡大はもちろん、収益性の改善が■と考えています。事業ポートフォリオの最適化を含め、既に社内で議論が始まっていますが、ま 今後の投資戦略については、まず成長事業への設備投資に注力していきます。2023年3月期は、積層セラミックコンデンサ関連テープや半導体関連粘着テープの生産設備の増設を中心に過去最高となる188億円の設備投資を実施しました。今期はそれらの継続工事や温室効果ガスの排出量削減に向けた環境対応投資も含め、前期をさらに上回る総額225億円の投資を予定しています。研究開発費も過去最高の94億円を計画しており、必要な投資は積極的に実施していく方針です。 また、持続的成長にはデジタル分野への投資が重要であることから、昨年秋に組織横断プロジェクト「LDX 2030」をずは各事業部門で価格改定や不採算製品の見直し、固定費削減などの対応を進め、厳しい事業環境においても利益の出せる企業体質を目指していきます。 また、各事業部門において売上高や利益面だけでなく資産効率もしっかりと意識してもらうため、事業部門別のバランスシートを作成しました。事業部門ごとに売上債権や棚卸資産、固定資産の回転率を明確化することで問題点を明らかにし、事業部門ごとにKPI(重要評価指標)を設定して、適切な資産管理や不採算要因の解消に努めていきます。収益性・資産効率の改善投資戦略

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