統合報告書2023
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SE22自動車の安全や自動運転を支える 各種シート材料を開発・提案フレキシブル性があり、曲面への貼付が可能な熱電発電モジュールCNTを利用したウェアラブルセンサー電子部品の熱制御に効果的なペルチェモジュールValue Creation Strategy特集社会へのイノベーション環境へのイノベーションミリ波帯電磁波制御シート ミリ波領域の電磁波の制御が可能なシート材料。自動車の先進運転支援システムとして搭載されているミリ波レーダーが正常に作動しているかどうかを調べるエーミング検査の際に、周囲の金属などによる電磁波の干渉を抑制するシートとして、自動車整備工場などへの提案を進めています。フィルムヒーター 電気を通すと瞬時に発熱するフィルムヒーター。独自の配線技術やシート技術を駆使し、優れた透明性や伸縮性を実現しており、ハイレベルの自動運転技術に必要な “LライダーiDAR”と呼ばれる高精度センサーやヘッドライト、車載カメラなどへの着雪・着氷を防止する材料として期待されています。薄型熱電発電モジュール ■かな温度差を利用して熱エネルギーを電気エネルギーに変換することができるモジュール。厚さ0.6mmで曲面への貼付・追従性にも優れており、曲面形状の産業用ダクト などの発熱面に貼付できるほか、ウェアラブルデバイスや モバイル機器などに搭載することで省エネルギー化に貢献します。CNTウェアラブルセンサー 導電性や強度・耐久性、柔軟性に優れるカーボンナノチューブ(CNT)を糸状にして、伸縮性のある繊維に編み込んだウェアラブルセンサー。グローブやサポーターなどに装着すると、指や腕、足の曲げ伸ばし動作の検知が可能となり、介護・リハビリ、スポーツ、ゲームなどのコミュニケーション用途で活用できます。薄膜軽量ペルチェモジュール 電気を流すと熱を吸収・放出するペルチェ効果を利用した薄膜軽量冷却モジュール。デバイスの高密度集積化が進むエレクトロニクス材料の熱制御への活用を想定しています。一般的なモジュールは厚さが数mm程度あるのに対し、当社では0.6mmを実現。薄膜かつ軽量で高い冷却効果を発揮します。開発品紹介現在、技術開発や用途提案が進められている「Welsurt」の主な開発品を「社会」と「環境」という二つのテーマ別にご紹介します。

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