統合報告書2022
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取締役会実効性評価 当社では年に一度、アンケートおよび自由記述の手法に よって取締役全員に対して取締役会の実効性に関する評価についての調査を行っており、直近では2022年4月に実施しました。今回は取締役会の実効性のさらなる向上を目指す観点から、第三者機関によるガバナンスサーベイを利用しました。このサーベイにより抽出された「当社の評定が低かった項目」や「一般に企業側が重視してはいないものの投資家側が重視している項目」を取り組みの「案」として挙げ、これらについて取締役の意見を聞く形で進めました。得られた結果を代表取締役が分析評価・課題の抽出を行い、今期に優先的に取り組むべきものを検討した結果、「サステナビリティへの取り組み」や「資本コスト・資本効率の意思決定への活用」などが最重要テーマとして挙げられ、主に「サステナビリティ委員会」や「取締役会審議会」、「指名・報酬委員会」などで議論をより深めていくことを予定しています。これら一連のプロセスを受け、当社の独立社外取締役から、今回の「取締役会全体の実効性」について最終評価を得ました。こうした評価を踏まえ、当社は引き続き取締役会の実効性を高めるための環境整備を進めていきます。 経営戦略および経営計画に関する議論 中期経営計画の見直し、市場動向のモニタリング、業績予想の修正 など サステナビリティに関する議論サステナビリティ委員会への社外取締役の参画、マテリアリティ (重点課題)の特定、TCFDに基づく情報開示への対応 など コーポレートガバナンスに関する議論取締役会実効性評価の報告および施策検討、諮問委員会組織の再編、東証プライム市場移行および改訂コーポレートガバナンス・コードへの対応 など 事業のリスクに関する議論グループ内部監査報告、グループ会社のリスクモニタリング 報告 など 重要な投資案件・個別事業に関する議論吾妻工場への大型設備投資、米国スピネカー社の設立 など 人的資本に関する議論ベースアップ、若手従業員の賃金水準見直し、65歳定年制への移行 など2010〜 2015年2015年 59 2004年 社外取締役1人を選任 2008年 社外取締役を2人に増員 2008年 独立社外取締役1人を選任1990〜 1990年 監査役会設置会社として リンテック株式会社が発足 2011年2011年 執行役員制度を導入2016年 2016年 取締役会の実効性評価を開始 2015年2015年 2015年2015年 監査等委員会設置会社に移行社外取締役を4人に増員独立社外取締役を2人に増員 2018年2018年 コーポレートガバナンス委員会を設置(独立社外取締役2人が参画) 2021年2021年 社外取締役を5人に増員 2020年2020年 独立社外取締役を3人に増員 2021年2021年 独立社外取締役を4人に増員 2021年2021年 コーポレートガバナンス委員会を拡充 2021年2021年 サステナビリティ委員会を設置 2021年2021年 コーポレートガバナンス委員会を (全独立社外取締役が参画)(全社外取締役が参画)指名・報酬委員会に改称コーポレートガバナンスの変遷機関設計経営と 執行の分離ガバナンス社外取締役独立 社外取締役委員会など2020〜2022年3月期における取締役会での主な議論の内容

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