統合報告書2022
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B計量コーティング(シートの表面に必要な分だけ薬品を塗工)するための設備。乾燥時間の短縮となり、ドライパートでのエネルギー使用量の削減につなげることができる。A脱水方法の改善によって、シートに含まれる水を従来よりも多く搾り取ることができる設備。ドライパート(乾燥工程)でのエネルギー使用量の削減につなげることができる。[三島工場]年間の蒸気削減量約8,000tCO2換算で約1,100t削減[熊谷工場]年間の蒸気削減量約7,000tCO2換算で約1,000t削減ワイヤーパート プレスパート AB53サイズプレスパート サイザ―プレドライパートシート形成シュープレス脱水抄紙工程乾燥乾燥排熱ボイラー塗工・含浸アフタードライパートコージェネレーションシステム各拠点で環境対応設備の導入を加速 当社ではガスエネルギーなどから電力と熱源を同時に創出するコージェネレーションシステムや、有機溶剤を処理する際に発生する熱を蒸気として回収・再利用する排熱ボイラーの導入、自家消費型の太陽光発電システムの設置などを推進しています。そのほかにも、重油からLNG(液化天然ガス)への燃料転換、ボイラーや熱源機器の高効率・省エネ設備への切り替え、照明のLED化などを各拠点で順次進め、さらなる環境負荷の低減とコスト削減に努めています。抄紙工程のエネルギー使用量を大幅に削減 特殊紙の生産拠点である熊谷工場(埼玉県)では、抄紙工程において従来よりも多くの水を搾り取ることが可能なシュープレスを導入しました。さらに、同じく特殊紙の生産拠点である三島工場(愛媛県)では、薬品を必要な量だけ塗工することができるサイザーを導入。いずれも乾燥工程におけるエネルギー使用量を大幅に削減します。CO2排出量やコストの削減につながるだけでなく、サイザーは新製品開発への活用も期待されることから、当社では両設備のさらなる導入を進めています。環境負荷低減に向けた設備投資2050年までのカーボンニュートラル実現を目標に掲げている当社グループでは、CO2排出量削減をはじめとする環境負荷の低減に向けた設備投資を加速させています。まずは2030年までに2013年度比で50%以上のCO2排出量の削減を目指し、中期経営計画「LSV 2030-Stage 1」では約70億円の脱炭素に関わる設備投資を推進しています。ここでは生産拠点における環境対応投資についてご紹介します。Focus

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