45「LSV 2030-Stage 1」における研究開発の主要テーマ2. 新事業の創出執行役員研究開発本部長峯みねうら浦 芳よしひさ久4. 基盤技術の深耕 当本部では「LSV 2030-Stage 1」において“オンリーワン・ナンバーワンを志向する製品開発”を方針に掲げ、成熟分野・成長分野・新規分野のそれぞれの市場において高付加価値製品の創出を目指しています。ラベル用粘着製品や産業工材関連製品、特殊紙、剝離紙といった成熟分野では、コストダウンに加えて各事業の市場ニーズや技術を融合することで新たな価値を生み出し、多機能化と高収益化を実現する製品開発を進めています。成長分野においては、中長期的に需要拡大が見込まれるエレクトロニクス関連製品の開発を強化することで、さらなる競争力の向上につなげていきます。具体的には、高い精度が求められる半導体関連粘着テープや車載用ディスプレイ向けの光学透明粘着シートの機能性向上に取り組んでいきます。新規分野では、EUV露光装置用ペリクルや薄型軽量ペルチェモジュール、高透明フィルムヒーターなどの開発品が上市間近となっています。このような新事業については長期的な視野に立ち、種まきから育成、収穫のサイクルを継続していきます。また、これら全ての分野において持続可能な社会の実現に貢献する技術を開発することも我々の責務と考えています。 長期ビジョン「LSV 2030」の達成に向けて、今年4月に新しい技術を探索して形にする「未踏技術研究部」と研究開発全体をマネジメントしてアウトプットの最大化1. 持続可能な社会への貢献を図る「イノベーション推進部」を立ち上げました。さらに研究開発力の強化に不可欠となるDX化についても、特許調査などでのAIの活用に加え、一部の製品設計では機械学習を駆使して材料開発を効率化するMI (マテリアルズ・インフォマティクス)を取り入れ始めています。今後、応用範囲を広げることで開発のスピードアップや画期的な新製品開発につなげていきます。3. 既存事業の拡大研究開発本部長メッセージ長期ビジョンの達成に向けて 研究開発力をさらに強化していきます
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