統合報告書2022
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(3月期)20212022LSV 2030-Stage 117716720519518012060041上席執行役員 事業統括本部副本部長兼 加工材事業部門長菅すがや谷 俊としみ巳主要製品• 一般粘着製品用剝離紙• 電子材料用剝離紙 剝離紙・剝離フィルムは前期並みの売り上げとなりましたが、合成皮革用工程紙が自動車の内装用などで需要が回復しました。また、炭素繊維複合材料用工程紙はゴルフクラブなどのスポーツ・レジャー用品向けに需要が伸長したことで、2022年3月期は増収となりました。しかし、当事業部門が関連する市場の多くで材料の供給不足による減産があったことに加え、航空需要の低迷により旅客機の 一次構造材向けの工程紙の落ち込みが続いており、依然としてコロナ前の水準には戻っていません。 当事業部門の中長期的なテーマとしては、剝離紙の製造時に有機溶剤を使わない無溶剤化や、剝離紙にポリエチレン樹脂を塗工しない脱ポリ化を引き続き推進していきます。こうした環境対応は今後ますます求められてくることであり、剝離紙の国内トップメーカーとして業界をリードして取り組んでいく考えです。さらに、合成皮革用工程紙については車両用を中心に、北米などの未進出地域も含め国内外でのさらなる拡販を目指していきます。私は前期まで洋紙事業部門長を務め、今年4月に当事業部門長に就任しましたが、剝離紙を原紙から自社で生産・供給できると• 光学関連製品用剝離フィルム• 合成皮革用工程紙• 炭素繊維複合材料用工程紙加工材事業部門 売上高億円 240いうのは当社の大きな強みだと考えています。洋紙事業部門では新製品開発を重視してきましたが、当事業部門においても撥水性を付与できる工程紙や成膜用途の剝離材といった高機能製品の開発を進め、顧客に新たな価値を提供していきたいと思います。2023(予想)2024(目標)事業部門紹介 紙やフィルムに剝離適性はもとより、耐水性や耐熱性、耐摩耗性といった各種機能を付与することで、さまざまな粘着製品の粘着剤面を保護する剝離紙・剝離フィルム、合成皮革に柄をつけるための型紙となる工程紙や炭素繊維をシート状の複合材料に加工するための工程紙などを製造・販売しています。加工材事業部門長メッセージ加工材事業部門

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