統合報告書2022
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(3月期)20212022LSV 2030-Stage 1337240220205オプティカル材事業部門 売上高億円 400300200100高は適用前の2021年3月期と比べて大幅な減少となります。038事業戦略事業戦略 2022年3月期はコロナ禍におけるテレワークや巣ごもり需要の拡大により、モバイルパソコンやデスクトップ用モニター、テレビ向けなどの需要が増加し、偏光フィルムの粘着加工事業が好調に推移しました。また、下期に自動車の減産があったものの、車載向けの光学用厚手透明粘着シートが伸長しました。当事業部門の売上高は収益認主要製品• 偏光フィルム/粘着加工• タッチパネル関連製品執行役員 事業統括本部 オプティカル材事業部門長所しょし司 悟さとる識基準の適用により大幅に減少しましたが、適用前の基準で見れば増収という結果を残すことができました。 しかしながら今期に入ってからは中国企業の台頭による市場競争の激化に加え、テレワーク・巣ごもり需要の一巡や世界経済の低迷に伴う個人消費の減退などにより、事業環境は当初の想定を上回って厳しさを増しつつあります。今後は協業メーカーとの連携を強化してハイエンド向けを伸ばしていくとともに、効率的な操業を推進していく方針です。また、偏光フィルムの粘着加工事業以外の分野を伸ばしていくことも成長の■となります。中でも車載用の厚手粘着シートには大きな手応えを感じており、実装されるディスプレイの面積が拡大していく中で、シェアを一層高めていきたいと考えています。優れた性能を維持しつつ、環境にも配慮した無溶剤タイプの拡販に注力するほか、UVカット、着色、光拡散といった機能を付与したタイプを車載用途以外にも提案し、新市場の開拓に努めていきます。粘着と剝離の両面からトータルに製品設計できるのが当社グループの強みであり、将来どのようなディスプレイが主流になっても商機を逃さないよう展開していきます。※ 収益認識に関する会計基準適用の影響により、2022年3月期以降の売上2023(予想)2024(目標)事業部門紹介 特殊粘着剤や表面塗工剤の開発技術と精密塗工技術、 そして高性能な生産設備を駆使して、各種光学ディスプレイ関連粘着製品を製造・販売しています。主に、液晶・有機ELディスプレイを構成する偏光フィルムの粘着加工を行って いるほか、車載用タッチパネルなどに使用される光学用厚手 透明粘着シートといった新製品の立ち上げ・拡販にも努めています。オプティカル材事業部門長メッセージオプティカル材事業部門

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