既存事業における マーケティング・製品開発32短期スパン中長期スパン長期スパン事業戦略事業統括本部内の新製品・新事業創出に向けた組織の役割既存事業技術・開発室既存製品・技術の深掘り 取締役常務執行役員 事業統括本部長海かいや谷 健たけし司事業開発室市場次世代技術革新室既存事業の枠を超えた新事業の構築持続的な成長を実現既存事業の技術などを 生かした新事業の開発乗り越えられない水準に達するなど、非常に厳しい事業環境下にあります。お客様のご理解を頂きながら価格改定を進め、適正な利益の確保と製品の安定供給に努めていきます。また前期の業績を振り返ると、エレクトロニクス関連事業が当社グループの利益の大部分を生み出していますが、例えば半導体の製造プロセス技術は日進月歩であり、いつまでも既存の製品や事業に頼っていては生き残っていくことはできません。つまり、約35年前に当社が半導体関連事業に参入したように、将来の主力となり得る製品や事業の芽を今のうちに創出しておくことが持続的成長の条件になるといえます。当本部では既存事業におけるマーケティングや製品開発を担う「技術・開発室」および既存技術を組み合わせて新事業を模索する「事業開発室」に加えて、これまでにない技術や材料による新製品開発を目指す「次世代技術革新室」を今年4月に新設し、新たな事業の創出を加速していきます。そのほか、私が推進担当役員を務める「SDGs委員会」では、社会的課題の解決に向けてさまざまな議論が行われており、有望なアイデアを積極的に形にしていく方針です。 当社グループの最大の強みは、独自技術を駆使して顧客ニーズに合った製品を提案するきめ細かな“カスタマイズ力”だと思います。この強みを生かし、環境対応を含めて既存市場をさらに深掘りしていくこと。そして、将来の柱となる新事業を積極的に立ち上げ、新たな価値を市場に提供していくこと。この二つを両輪に、社会と共に持続的な成長を遂げていきたいと考えています。既存事業に捉われない独自の 革新的な技術や事業の確立事業統括本部長メッセージ既存市場の深掘りと新事業の構築を両輪に 社会と共に持続的成長を目指します 2022年3月期はコロナ禍からの市況回復やエレクトロニクス関連製品の需要急増など、急速に変化する市場ニーズに対応することで好業績につなげることができました。しかし今期においては、原燃料価格の高騰が自助努力だけでは
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